ガザミグモ

先ほど、我家の外灯下に来ていた蜘蛛である。

壁の高いところをゆっくりと歩くシルエットを見て、直ぐにカニグモの仲間である事は分かったが、これまで出会ったカニグモ達より、心なしか大きいように感じた。

調べたところ、ガザミグモという種に行き着いた。そして、確かに、カニグモの仲間では、大きい種のようである。

我家の壁を歩いていたガザミグモは、随分と暗い色をしているが、色彩の方は個体変異が多いようである。また、オスはメスよりも全然小さいとの事である。

ちなみに、カニグモ達を見ていて気になる事が出て来たのだが、それは、カニグモって素早く動けるのかなという点である。なんか、長く重そうな腕が、動作を鈍くしているような気がするのだが………。

どうなんだろう?

アズマカニグモ ? ヤミイロカニグモ ?

ちょうど、確認したい事があって、昨年の同じ時期の写真を確認していたら、未投稿の写真を見つけた。

この写真を見て、当時は全く先に進めなかったが、1年経った今では、この形状の蜘蛛はカニグモの仲間である事が分かるようになった。

そして、カニグモ科を当たると、アズマカニグモとヤミイロカニグモの2種までは絞れた気がする。ただ、何人かの投稿を見させて頂いたら、この2種は、生殖器でも見ない限り、区別が出来ないほど似ていると書いてある記事を目にした。

言い換えるなら、私も、どっちと言い切れるだけの根拠を持っていない。ゆえに、今回の投稿のタイトルも2種の名前を挙げている。

さてこのカニグモ達は、立派すぎる2本の脚を持っているが、カニのように横歩きが出来るようである。まぁ、餌を捕まえるのに特化した脚であるが、素早く歩行するのには向いていないと思う。待ち伏せタイプなのかなと想像する。

大きさは、隣に写っているオオクロカメムシが1センチぐらいのカメムシなので、体長8ミリといったところであろうか。

チャクロワシグモ?

最近、近隣の田んぼ脇の湿地みたいな場所で見かけた。板の下に居た。

大きさは、蜘蛛としては中ぐらいというか体長で1センチないぐらいだったと思う。

特徴としては、かなりの艶のある外観と丸い腹部である。最初、コケグモ科が思い当たったが、見つけた環境は、どうもコケグモ科が見つかるような環境ではない。

少し方向に困っていたところ、ワシグモ科なる科があることを知り、かなり似たような写真を見つける事ができた。

そして、サイズと光沢感があるという特徴を照らし合わせると、チャクロワシグモという種に近いのかなと思った。

ただ、同時に気がついた事に、ネット上では、ワシグモ科の蜘蛛の情報は思いの外少ないと感じた事であった。昆虫は、科や種によっては、想像以上にデータが少ない分野がある事に気がつく。

さて、このワシグモ科の蜘蛛は、地表徘徊性の習性を持つ蜘蛛という事だが、確かに見かけた場所は、一面平らで蜘蛛の巣を張れるような構造物はない場所であった。