セグロカブラハバチ 幼虫

最近、近隣で、この幼虫を見かけた。ハバチの幼虫っぽい気はするが……。

調べたところ、セグロカブラハバチの幼虫なのではないかと思う。

ハバチの幼虫は、断然春から初夏にかけて色んな種類を見かけるが、そろそろ冬も視野に入ってきた今時分にも、居るは居る。今自分の代表的なハバチの幼虫は、文句無しに、スイバやギシギシを喰い荒らすハグロハバチであろう。

さて、この今回のハバチの幼虫を見かけた近くに、その日、もう1匹、ハバチの幼虫と思われる個体が居たが、そちらの方は、まさに限りなく黒かった。目を凝らして見ると、辛うじて、身体の横の点の列が見える感じであった。

さて、この2種類の幼虫の写真を撮った後に、車に戻り、さっと、スマホで調べたところ、2種ともカブラハバチの仲間であるという事を知ったのだが、突然、「実際には、どんなカブラハバチになるのか育ててみよう。」との考えが頭によぎった。

直ぐに、その2匹がいた現場に戻ったが、既に2匹とも視界に入るようなところからは消えていた。同時に、何処に餌になるようなカブラ(この場合は、アブラナやカラシナ)があるのであろうと、辺りを見回した。あわよくば、アブラナの類があれば、葉裏を丁寧に見て、カブラハバチの仲間の幼虫を探してみようと思ったのだった。ただ、傍には、アブラナの仲間はなく、意外なことに、アブラナやカラシナがある場所までは、50メートルぐらいの距離があった。

その日、2匹とも移動中の瞬間に出くわしたが、一体、何処へ向かっていたのであろうか。

春には、近隣の小川の土手等では、数種類のカブラハバチの仲間を沢山、目撃出来るが、今まで、幼虫には出会えていなかった。

そういう意味では、春先の羽化に向けて土中で蛹越冬する前の幼虫に出会えたことは、私事ながら幸運に感じた。

ナツアカネ

最近、とうとうナツアカネの写真を近隣で写すことが出来たので、投稿してみる。

大きさの方は、アキアカネより微妙に小さい。体長4センチ弱のトンボで腹部は2センチぐらいである。捕まえてみると、小さいなという印象が芽生えた。

目下、近隣で見かけるトンボと言えば、ノシメトンボとアキアカネである(シオカラトンボやオオシオカラトンボのシーズンは終わっている)が、ノシメトンボが、巡洋艦なら、アキアカネが軽巡洋艦、ナツアカネが駆逐艦といったところであろうか。サイズ比較の個人的なイメージである。

ところで、アキアカネやノシメトンボに混じって、極たまに、ナツアカネが混じっているのは感じていた。ただ、いつも写真で確認出来るようにと、写真を撮ろうと近付くと、逃げられてばかりであった。

という事で、今回は、いっその事こと、捕まえてしまった。

ナツアカネとアキアカネの違いとしては、両種とも6月から12月の頭ぐらいまで見られるトンボであるが、アキアカネの方は、夏の間、涼しい高地に移動するという習性を持っている。

近隣でアキアカネよりもナツアカネを見かけない気がするが、ナツアカネは止水環境でヤゴが育ち、アキアカネの方は少し緩く流れがある環境を好むようである。

形態的特徴としては、ナツアカネのオスは、アキアカネのオスと違って、顔から胸部から尾の先まで全身赤く染まるトンボである。私は、この胸部まで赤く染まっている特徴を、フィールドで見分けている。そして、胸部を横から見た時の真ん中の黒い筋の形で、決定的にナツアカネと同定出来るのである。

ナツアカネやアキアカネに代表されるアカトンボ……昔の方が沢山いた気がする。なんか寂しさを憶える。

ウスキトガリキリガ 成虫

最近、近隣でこの蛾を見かけて写真に撮っていた。

我ながら、よく地面の下草にいるこの蛾を歩きながら発見出来るなと感心する。

大きさは、前翅長2センチぐらいだった。

幼虫の食草は、ツバキやサクラと書いてあった。

数日前に、我家の庭で、近似種のノコメトガリキリガを見かけて投稿したが、ノコメトガリキリガと大きく違うところは、本種の外縁は完全にガタガタと波打っている点である。