オオミノガ?

我家では、このミノムシは、毎年見かけていた。

しかし、今年は、何か変?このミノムシが大量発生している事に気が付いた。その証拠に、顔を出して移動中のこのミノムシに、昼夜構わず結構出会う。

今まで、ミノムシって言ったら、木の枝の同じ位置にずっと居る生物のような認識だったが、とにかく、今年は、このミノムシの移動している瞬間に出会う。

写真は、9月の半ばに我家の庭で撮ったものだが、この少し前から、このミノムシの積極的な移動を目撃していた。

ミノムシの仲間は、おおよそ、日本に40種類ぐらい居るらしいが、ネット上では、数種類の紹介がされているだけである。元々、研究が発展していないジャンル(種類)のような認識を持ち始めていた矢先だったが、実際のところ、種や生態の特徴への言及も、いまいち揺るぎない一貫性(潮流)みたいなものを見出せないでいたというのが、本音である。

上の写真のミノムシも、オオミノガという名で紹介されている写真と大きさや形状が酷似しているから、オオミノガ?というタイトルで投稿しているが、本当に、オオミノガなのかは定かではない。

さて、このミノムシは、毎年、ポツリポツリとモミジの木などに慎ましくぶら下っているのは知っていて、しかし、付近に葉が食害されている痕跡は見つけられないし、一体、何を食べているのであろうか、はたまた、生きているのであろうかと少し心配になるような生物であった。

今回、庭のミノムシの多さに気が付くと同時に、例えば、この写真の個体が付いているモミジの木の葉が殆ど残っていない事にも気が付いた。そこで、ミノムシって葉を食べるの?と思い、調べたところ、オオミノガは、各種広葉樹木の葉を食べるとの記事を複数見つけた。

さて、ここで、解けない疑問が出てきてしまったのだが、我家の玄関ドアのちょっと上に陣取る同種と思われるミノムシが居るのである。5、6メートル離れた近くの木の葉まで、その場を不在にしている事を気付かれずに移動するのは不可能な気がする。一回だけ、その場所に鎮座するその個体と思しき個体が、殆ど直下の地面を昼間に這っていたのを見た記憶がある。しかし、夜には、殆ど同じ玄関ドアの上(今回はドアの開閉時に当たる場所)に戻って来ていたのは覚えている。(下の娘が、蓑虫は、あんなドアが頻繁に開く場所にくっ付くのは馬鹿なのかと言っていたのを覚えている。)

ここで、今回投稿に使った上の写真をよく見て頂きたいのだが、私には明らかにモミジの枝に付いた地衣類を食べている瞬間に見えてしまう。右の方の地衣類には、食痕と思われる必然的な形跡が見て取れる気がする。

こうなって来ると、玄関ドアの上の同種と思われるミノムシも地衣類を餌にしていたのかと合点がいく。

では、殆ど葉が無くなったモミジの葉を食べた犯人はと言うと、この投稿で初登場で番狂わせな展開を作るが、1匹のオオミズアオの終齢に近い幼虫が、ムシャムシャ食べていたのは、その後目撃している。

私は、オオミノガの幼虫は、葉も食べるが、地衣類も食べていると思いたい。

ところで、このミノムシというのは、オスは蛾になるが、メスは、蓑の中で一生、変態しないで過ごすようである。

1990年代の半ばに、中国起源のオオミノガヤドリバエの出現で、福岡県を皮切りに全国的に姿を消し、都道府県によっては、絶滅危惧種種の部類に入れられたオオミノガだが、最近は、復活してきているとの事である。

我家の庭にいるのが、オオミノガであるなら、今年は大発生している。

ミナミホソサシガメ

ちょうど20日ぐらい前に我家の外灯下に来ていたカメムシの仲間である。

細いカメムシの仲間なのか、サシガメの仲間なのか分からなかったが、調べたところ、サシガメの仲間である事が分かった。

大きさは、もうハッキリと覚えていないが、体長18ミリぐらいだったと思う。

種名は、ミナミホソサシガメとホソサシガメで迷ったが、触角の基節の長さが頭部の長さ(正直何処から何処までが頭部か分からない)より長いのが、ミナミホソサシガメで、頭部と同じぐらいなのが、ホソサシガメとの事である。

ミナミホソサシガメは、ミナミ(南)が付くぐらいで、南西諸島にも居る。一方のホソサシガメの分布域は、おそらく南西諸島を除く本土なのかなと推測したい。

どちらも、休耕田の草の根際に居るとの記事を呼んだが、この2種を明らかな別種とするなら、進化・枝分かれの過程も想像してみたく思う。ただ、仮説に繋がりそうな多角的な情報は、ネット上には出回らない。

コヤマトンボ ヤゴ

最近、高速道路を使って車で4〜50分の距離(私の中での近隣と言う定義の中からは外れる)にある自治体の小川で捕獲した。

どうしても見つけたい淡水2枚貝があって、網で泥を多めに掬うと、色々なヤゴやタイコウチコオイムシが入ってきたが、このヤゴも、そのうちの一つであった。

タイコウチに少しお覆い被さっているヤゴがそれだが、このヤゴに抱いた私の第一印象は大きいヤゴだなというものだった。勿論、脚の長さのせいもあろうが、ヤゴとしては大きく思えた。近所の小川で、少し似た感じのコオニヤンマのヤゴがよく採れるが、コオニヤンマのヤゴよりも全然大きい。

興味を持って調べたところ、コヤマトンボという種のヤゴと分かった。調べている過程で似た種にオオヤマトンボとキイロヤマトンボが居たが、棲息環境や紋様等から、コヤマトンボのヤゴで合っていると思う。

さて、このコヤマトンボのヤゴは、近隣近所では、今のところみた記憶はない。ただ、居ないとは言えないと思うので、じっくり探して行きたいと思う。