バラルリツツハムシ 

このとても小さな甲虫は、スイバの葉に居た。ゆえに、この現場での情報だけだと、コガタルリハムシと思ってしまう人達も居ると思われるが、日頃、コガタルリハムシを無数に見てきている私の目は騙されなかった。(ただ、昔の自分なら、速攻、コガタルリハムシで片付けていたと思う。)

どこに、コガタルリハムシと違和感を覚えたかというと、先ずは擬死の習性が気になった。コガタルリハムシの場合、近付いても、歩いて逃げるはあっても、葉からポトっと落ちたりは滅多にしない。逆の視点で、大きなギシギシの株に群がる100匹近いコガタルリハムシが一斉に葉から落ちる光景もあったら怖い気がする。

他に気が付いた違いは、姿形が、こちらのハムシの方がズングリしていて丸みがある。そして、少しコガタルリハムシよりも小さい気がした。あとは、光沢は、こちらの方が輝きが綺麗な気がした。

ただ、まだ自分の写真や他の方のネット上の写真を見返していても、これっていう決定的な箇所を写真上から見出せないでいた。しかし脚の部分の色(触角の紋様も少し)に違いが見出せそうな気がした。こちらのバラルリツツハムシの方が、微毛の生え方なのか、関節のところが、白っぽく見えるような気がした。脚は踵節が、靴下を履いているように少し膨らんで見える。コガタルリハムシの脚は、黒っぽい色一色で、細くスッキリである気がする。

上記のような特徴から、スイバには居たけど、コガタルリハムシではなく、バラルリツツハムシなのではないかと考える。

名前にバラとついているが、コナラやサクラやクリや、他にも色々な草に来るようである。因みに、発見場所は、栗林である。

最後に、なんとか、脚が写っている写真を見つけたので、ピントや構図は悪いが、載せてみることにする。

イタドリハムシ 

この小さな甲虫も、たまに近隣の自然界では見かける。

今までも、数回写真撮影を試みているが失敗に終わっている。理由は、擬死の習性があり、近付くとポロッと下へと転げ落ちてしまうのである。そして、茂った下草の中に紛れ込んでしまうのである。

ただ、今回は、擬死して下へ落ちても、まだ下草がそれほど芽生えていない時期であった。今回は、撮影に成功した。

大きさは、1センチないぐらい。名前は、イタドリハムシ。

名前からも分かるように、食草はイタドリ。ただ、今回見つけたのは、スイバの葉の上だった。スイバも食べるようである。

イタドリやスイバやギシギシは、近隣の自然下には至る所に生えているが、イタドリハムシが大発生したり、至る所に沢山居る印象は受けない。

スイバやギシギシに付くコルリハムシとは全然違う感じである。

アカバナトビハムシ (アカバナカミナリハムシ)

最近、近隣の田園地帯の一画で、このかなり綺麗に輝く緑色の光沢を持ったとても小さな甲虫と出会った。

大きさは、かなり小さくって、5ミリぐらいの気がする。直ぐに、ハムシの仲間であることは分かったが、拡大して少しボケてしまった画像からも分かるように、背胸部に横溝が見て取れる。これは、ノミハムシ亜科の特徴らしい。

そして、ノミハムシ亜科のハムシ達から、緑光沢が有り、姿形が似ているものをピックアップしたところ、マツヨイグサ等のアカバナ科の植物を食べるアカバナトビハムシ(アカバナカミナリハムシ)が有力となった。

他の候補としては、現場辺りに生えそうな植物から、ゲンノショウコに付くコカミナリハムシやアザミに付くアザミカミナリハムシが挙がったが、今後、今回の場所にはよく行くと思うので、実際にどんな植物が生えている場所なのかを見極めてみようと思う。現在は、未だ芽生えがない状態なので……

小さいけど、とにかく綺麗な緑の光沢のハムシであった。ちなみに、ノミハムシやトビハムシの名の由来は、大きくジャンプ出来るところから来ているとの事であるが、今回居た数匹は、ジャンプして逃げはしなかった。