キシタホソバ 成虫 幼虫

先週末に近所を散歩した時に見かけて、写真に撮っていた蛾である。

日中にクズの葉の上に居た。

過去に家の外灯下に来た個体を写真に撮って、キマエホソバという類似種の投稿をしているが、そのキマエホソバの写真とそっくりなのであるが、違いと言えば、翅の縁の黄色い部分である。キマエホソバの方は、もっと黄色の縁が太く、このキシタホソバと思われる蛾の方は、縁の黄色い部分が殆ど見えない。

という事で、この写真の蛾を、キシタホソバと同定したが、正直なところ自信が無いのも事実である。

そもそも、このヒトリガ科のコケガ亜科の似た雰囲気の蛾達は、餌も皆地衣類で、サイズも似たり寄ったりで、本当に紛らわしくて、細かく種を分けなければならないものなのかと、心の中で呟きたくなる自分もいる。

おまけに、メスとオスとで、色合いの雰囲気が変わり、更に、種の区別を複雑化させてくれる蛾の仲間である。

ただ、近隣で時たま見かける蛾達なので、見かける度に、外見上の差異以外で、何か種の特定に繋がりそうな環境条件等を見い出して行ければなと考える。

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2021年4月1日追記

ちょうど1週間前ぐらいに、この蛾の幼虫の写真を撮っていた。

本年初の蛾の幼虫との遭遇でもあったが、この古びたコンクリートの壁面にじっとしていた。

ただ、コケガ亜科のキシタホソバの幼虫と分かれば、頷ける。餌が地衣類なので、コンクリートの表面の苔を食べていたものと思われる。

ウスキシャチホコ

本日、先程、家の外灯下に来ていた蛾である。

ちなみに、大きめの蛾がもう1匹居たのだが、そちらはギンツバメだった。今年1回目に出会った時よりは、少し小さく感じた。

この写真の蛾の名前は、ウスキシャチホコ。大きさは、前翅長で、2センチちょっとといったところだったと思う。

なんとなく翅端の鋭い尖り具合からヤガ科の蛾ではなく、シャチホコガの仲間なのではとの勘がして、「薄茶色のシャチホコガ」のキーワードで検索すると、直ぐにこの蛾がヒットしてきた。もう一つヒットしてきたのは、ウスの付かないキシャチホコであった。

さて、このウスキシャチホコの幼虫の食草は、イネ科のススキやササとのことである。ススキもササも、近所では普通に生えている植物である。

ルリシジミ 成虫

本日の朝の散歩中に写真に撮っていた。

この手のシジミチョウが居ても、もはや写真に撮ることは無い(理由は、近隣にうざる程いるヤマトシジミだと思われるから)のだが、今回は、何故か勘が働いた。

この蝶は、パッと見の雰囲気が類似しているヤマトシジミでは無い可能性が有るとの直感である。

直感の根拠は、居た場所と行動である。居た場所は、小川の中の石の上である。執拗に吸水行動を取っていた気がする。

あとは、ヤマトシジミよりも白っぽいと感じていた。実際の大きさも、ヤマトシジミの平均サイズよりは大きいのだが、現場では、そのお大きさの違いには気が付かなかった。

そして、帰宅後に写真を見返していて、雰囲気はそっくりなんだけど、写真に写っている翅の裏側の黒い点の配列が、ヤマトシジミとは明らかに違う事が分かった。

この蝶の名前は、ルルシジミだと思う。

幼虫の食草は、主にマメ科の植物ということで、この発見場所の辺りを見回すと、クズが無難なのかなと思った。

ところで、今回のこの蝶との出会いは、個人的に、私には意義がある事だったのかもしれない。というのは、今まで、この雰囲気の蝶は、ヤマトシジミしか居ないと思っていたところ、いや、環境が少し変われば、ルルシジミというシジミチョウも、ほぼ同所的に生息している可能性があるという認識を持てたからである。

最後に、ルリシジミとヤマトシジミの簡単な見分け方として、複眼の色が有ると書いている方が、何人か居た。ルルシジミの複眼は、真っ黒で、ヤマトシジミの複眼は褐色というか灰色であるとのような事が紹介されている。

早速、上の写真を見返すと、確かに真っ黒である。一方のヤマトシジミの私の過去の投稿も確認してみたのだが、写真が不鮮明で分かりづらい。このヤマトシジミの投稿をした後に、鮮明なヤマトシジミの写真を何枚も撮った記憶がある。時

間がある時にでも、ヤマトシジミの写真を、鮮明なものに差し替えようと考えている。