キノカワハゴロモ

撮影年月日は、7月7日。

家の外灯下に来ていた昆虫であるが、この日の一回限りしか見たことはない。

大きさは、体長で18ミリぐらいあったと思う。最初は、蛾かと思い観察していたが、どう見ても翅が固そうで、どちらかというと甲虫の雰囲気である。

そして、観察中に異変を感じたのか、この昆虫は移動をしたのだが、その移動の仕方を見て、蛾ではないと確証した。何故なら歩いて移動したからである。蛾なら、基本的に飛んで逃げる。

そんなこんなで、すごく大きなグンバイムシの仲間を予想して、グンバイムシ科を当たるがヒットせず、今日まで来ていた。

しかし、本日、偶然、この昆虫と同じ写真をネット上で見つけた。名前は、キノカワハゴロモであった。アオバハゴロモ科の昆虫であったので、グンバイムシの路線を当たっていたのは、あながち見当違いではなかったようである。

さて、このキノカワハゴロモという昆虫は、本来は南西諸島に居た昆虫であり、温暖化の影響なのか、年々、目撃例が北上している種との事である。

あと、殆どの方の紹介で、体長12ミリとの記載が目に付いたが、私が見た個体は、絶対15ミリ以上……17ミリぐらいはあった。(笑)

フサキバアツバ  成虫

昨晩、家の外灯下に寄って来た蛾の一つである。

大きさは、それほど小さくなく、中型の蛾(開張で3,5センチぐらい)である。シャクガの仲間のような翅を大きく広げた止まり方であるが、運の良い事に、下唇髭がクルッと反り返っているのが見えるので、ヤガ科クルマアツバ亜科の可能性が高い。

ヤガ科クルマアツバ亜科を当たったところ、フサキバアツバという種なのではと結論づけた。決めては、前翅の上にある小さな二つの褐色の点である。

このフサキバアツバも、先ほど投稿したソトウスアツバと同じく、我家に現れた個体は、濃い目の体色であるが、他の方々の写真は薄い色の個体も多い。

この蛾の色が濃い薄いは、発見捕食されやすいか否かで、見つかり難く捕食されなかった系統の色合いが、場所場所に遺伝的に受け継がれていっているのではと推測する。

ちなみに、この蛾も幼虫の食草は突き止められていないようである。

それにしても、最近、シロホシクロアツバ含め濃い色をしたクルマアツバ亜科の蛾の我家の外灯下への飛来が、集中しているように思う。

シロホシクロアツバ 成虫

昨晩、家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、開帳で2,5〜3センチぐらいだったと覚えている。

特徴は、上翅の中央辺りにある薄黄色い班点である。この特徴と黒っぽい全体印象を鑑みると、ヤガ科クルマアツバ亜科のシロホシクロアツバが有力候補なのだが、どうなのであろう。

さて、この蛾も、幼虫の食草は突き止められていないようである。

我家の外灯下に来た以上、少なからず、また出会えるチャンスは多々にあると思う。今後も繋がりを観察して行きたい蛾の一つである。