ウラナミアカシジミ 成虫 

本日、昼時の休憩場所に選んだ駐車場に隣接する雑木林を、少し散策してみた。

すると、オレンジ色の蝶に沢山出会った。同じ森では、少し前に、アカシジミという蝶がそれなりに発生していたので、最初は、このオレンジ色の蝶もアカシジミと思っていた。

一応、写真に撮ってみたのだが、過去のアカシジミの写真と比べると、明らかに紋様が違う事に気が付いた。

そして、直ぐに名前は、ウラナミアカシジミと判明したのだが、このウラナミアカシジミという蝶は、想像以上に、様々な都道府県のレッドリストに記載されている種である事を知ることになった。

絶滅危惧Ⅰ類から準絶滅危惧種まで、19の都道府県が都道府県独自のレッドリストに加えている。

幼虫の食草は、アカシジミ同様にクヌギやコナラ等の葉との事である。

ちなみに、本日、その雑木林内では、かなりの数のウラナミアカシジミと遭遇した。これは、少し前に、同じ森で見かけたアカシジミ以上の遭遇率だったと思う。

アカシジミがどうだったか忘れてしまったが、このウラナミアカシジミの生態的特徴としては、蝶なのに、あんまり元気よく遠くへ飛んで逃げれてない気がした。せいぜい2メートルぐらい離れたところの下草に隠れると言った行動が、最大の逃避行動だったように見えた。

近隣の無数に存在する同じようなクヌギ・コナラ林で、今この時期に、このウラナミアカシジミが、沢山見れるのかは、まだ経験していないので、コメントは出来ないが、仮に、ウラナミアカシジミを全然見ない同じような条件の森に、沢山見れる森のウラナミアカシジミを数匹でも放蝶すれば、単純に増えて行くのではと思った。

過去に投稿したギンイチモンジセセリという蝶も、長距離を身軽に移動する能力に疑問を感じたが、このウラナミアカシジミが減少していく原因があるとしたら、一度なんらかの状況で絶滅した環境に流入・回復するための移動能力が弱いのではと考えたくなった。

そして、身近な森から、可愛いオレンジの蝶が居なくなろうが増えようが、そんな事は市民生活になんら関係ないと思っている人達が殆どの世の中である。……きっと全部繋がっているのに。

ゴホントゲザトウムシ

数日前に、家の外灯に集まる昆虫を観察していた時に、壁面ではなく、地面にも目を向けた時(これは日常的なルーティーンだが)に、この得体の知れない昆虫が歩いていた。

実際のところ、5月24日にも、同じ場所で同じ昆虫に出会っていて写真に納めていたのでそちらの写真を使い投稿させて頂く。

写真では掴めないと思うので、言語で補うと、脚を入れない体の大きさが10ミリぐらい裕にある。ゆえに、かなり大きく感じる昆虫である。

私の場合は、これが蜘蛛とは違うと疑わなかったが、実際のところ、蜘蛛ではなくクモ綱ザトウムシ目のザトウムシの仲間である。

動作の方は、蜘蛛より全然遅く、キャッチするのは容易な気がした。

食性は、小昆虫の捕食との事で、この晩も外灯下に集まる小昆虫を捕食しに現れたと考えて良いのではと思う。

遅くなったが、名前の方は、ゴホントゲザトウムシである。写真からは見て取れないが、背中に一列の突起が5本連なるようである。

局所的にしか見られない(準絶滅危惧種に捉えている都道県あり)昆虫という事で、我家の庭に居てくれたのは、自然の豊かさに繋がる気がして、なんか嬉しい。

写真の個体も、脚を何本か失っている。自然界での喰うか喰われるかを、物語っている気がする。

キモントガリメイガ?  成虫 

昨晩、家の外灯下に居たところを写真に撮る。

実際のところ、この赤茶色の小さな蛾は、数週間前から、我家の外灯下のレギュラーであり、昨晩初めて目にしたという訳ではない。

ただ、この普通の止まり方をしているのはレアで、大概は以下のように、翅を横に拡げ、お尻の方を反り返るように持ち上げている姿で止まっていることの方が多い。

大きさは、前翅長で10ミリちょっとぐらいある気がする。

名前は、ネット上の画像から照合して、キモントガリメイガとしたが、凄く似た種にオオウスベニトガリメイガという種類もいる。

正直、キモントガリメイガなのかオオウスベニトガリメイガなのか断定できないでいる事も告白しなければならない。

多くの人の記述を目にすると、オオウスベニトガリメイガの幼虫の食草はクヌギやコナラや栗といったいったブナ科の樹木の葉ということである。一方のキモントガリメイガの幼虫の食草は不明と書いてある記事が多かった。

ただ、この赤茶色の小さめの蛾は、我家の外灯下のレギュラーである事から、今後も年を重ねても、観察し続けていけるのではと予想している。

そして、その継続的な観察から、私も種の違いの手掛かりや生態に繋がる行動を発見して行ければなと思う。