アカムカデ  つくば市中部

ここのところ、ムカデの投稿が続いているので、ここは更にムカデで固めてみようと思う。

セスジアカムカデを容易に見かけること出来る林内より直線距離で7,8百メートルといった辺り(同じ施設の敷地内)に、セスジアカムカデとサイズや形態的に凄い似たムカデが居るのを見つけた。

ただ、ムカデに知識が付いてきた身としては、このアカムカデ科のムカデをセスジアカムカデと同種とするには、どうなんであろうとの知識が備わってきていた。

以下のムカデである。

同じ場所で別の日に撮られた同種と思われる個体の写真もアップしてみる。2枚目の個体の方は、よく見ると、左体側後半部に、明らかに捕食者に齧られたのか、欠損してる部位が見て取れる。

さて、このムカデをセスジアカムカデと違う種に決め付けたがっている根拠は、セスジアカムカデの特徴である背中の縦に連なる筋というか窪みが写真からは見て取れないからである。

こうなってくると、単にアカムカデという種に行き着きたくなるのだが、真実はどうなのであろう。

一応、セスジアカムカデを簡単に見つけれる場所は自然下の林内といった環境で、上のアカムカデが見つかるスポットは、コンクリートの建物周りのアスファルト上の落ち葉や側溝の中である印象を持っている。

週に何度も訪れる場所なので、これからもこのムカデの観察を続けていこうと思う。

セスジアカムカデ つくば市中部

イッスンムカデ、トビズムカデといった具合にムカデの投稿が続いているので、もう1種類、ムカデの投稿をしてみようと思う。

一つ前のトビズムカデと同じ切り株にいたのだが、発見撮影は、数分、こちらのセスジアカムカデの方が早い。

セスジアカムカデの名前の由来は、アカムカデの仲間で、背中に縦に連なる窪みが見て取れるところから来ているらしい。1枚目の写真だと分かりづらいが、2枚目の写真だと、2本の窪みというか筋が結構見て取れる気がする。

もう1枚、別の日に撮った写真を以下に投稿する。

写真だとサイズ感が伝わらないと思うが、大きさは7センチ内外。そして、今の時期は、この7センチ前後の同サイズばかりで、様々なサイズが入り乱れて混生している場面を見た印象は殆ど記憶にない。

そして、この7センチぐらいが、このムカデのマックスサイズであり、比較的市街地の人家周りで見かけるトビズムカデとの相違点は、脚の太さである気がする。オオムカデ目オオムカデ科に属するトビズムカデの仲間達は、脚がもっと太く若干短く見える。特に最後尾の尾節とそのひとつ手前の胴節から出る脚は形状が大きく違うように見える。

さて、このセスジアカムカデ………林内の倒木下等で頻繁に出会う種であるが、オオムカデ目オオムカデ科のトビズムカデの仲間達が備えているような噛んで攻撃してきた時の毒の強さは、持っているのであろうか?

オオムカデ目オオムカデ科のムカデ達が強力な毒成分を持っていて、今回のセスジアカムカデのようなオオムカデ目アカムカデ科に属する中型の種類には、毒は無いとか、噛まれても対して毒の影響は無い等の様々な記事を目にした。高校生の時に、就寝中に、トビズムカデに噛まれて、痛みで飛び起きた経験がある身としては、この辺のムカデの種類によっての毒の強さには、とても関心がある。

余談だが、そのトビズムカデに噛まれた時のことを思い出すと、就寝中に足の甲にズキッというかなりの激痛が走り、過去に何故かムカデに噛まれたことはないのに、犯人はムカデだろうと思った。布団をめくると、案の定、大きなトビズムカデが居た。私がムカデと対峙するのに使った武器は思い出せないが、とにかく、その場で徹底的に息の根を止め、生き返らないように密閉できる容器に水を張り、その中に沈めたのを覚えている。ムカデに噛まれた瞬間の激痛は忘れられないが、その直後にムカデと対峙処理し、ひと段落すると、また眠りに就ける程度の痛みなのかもしれないが、就寝中で意識が弱いはずの状況下でのあの激痛は、目覚めてる時だと痛み倍増かと想像するとゾッとする。

トビズムカデ

最近、やっとムカデの見分け方のコツを掴んできたので、昨日のイッスンムカデに続いて、本日もムカデの投稿を続けてみようと思う。

昨日、仕事先の林で昼休みに見つけ写真に撮っていたムカデは以下のムカデである。

脚が派手なオレンジで、頭も赤茶色系でなので、アカズムカデ(赤頭百足)としたいところだが、ネット上で学んだ結果、アカズムカデというのは、トビズムカデ(鳶頭百足)の亜種であり、種としては独立していないとの記事を読んだので、トビズムカデとした次第である。

因みに、アオズムカデというのは種として独立しているような記事を読んだ。アオズムカデの特徴としては、頭部と胴節の色が同じみたいに紹介されていた。

この日、この派手なトビズムカデが出てきた同じ切り株には、実際には、何匹ものアカムカデの一種が沢山いた。最初は、トビズムカデに比べると小さめのアカムカデの一種が成長したら、上のムカデになる可能性や雌雄の違いも視野に入れたが、これまで近隣で写し撮り溜めていたムカデの写真を見比べているうちに、両者の間に大きな違いがある事に気が付いた。

その違いというのは、一番最後尾から2番目の胴節から出ている脚が、トビズムカデの仲間達は明らかに短い気がする。アカムカデの仲間達やイッスンムカデの仲間達は、この最後尾から2番目の胴節から出ている脚が、一番最後尾の尾節から出ている尻尾みたいな長い脚と同じぐらいの長さがあるように見える。そして、明らかに(なんとなく)トビズムカデの足の方が太短く見える。

また、種が違うと分かってからは、色々な相違点に気がつき始めたのだが、先ずは大きさ。アカムカデの仲間達は、大きくても7センチぐらいのサイズがマックスである。今回の写真のオレンジ色の脚が派手なトビズムカデは、12センチぐらいあったと思う。

他には、落ち葉や石の下にいるのは、大概が7センチ止まりのアカムカデの仲間達で、近隣では、この大型になるトビズムカデの仲間には、あまり出くわさない。うちの庭にも、7センチ止まりの中型のムカデは無数に居るが、大きいトビズムカデは見たことがない気がする。ただ、昨年、隣家のコンクリート塀に夜に、いつもより明らかに大きく脚の赤さが印象的なムカデが止まっていた事があった。子供達と見つけて、直ぐに家の中にスマホを撮りに戻ったのだが、写真に収めようと再度その場に行った時には、既に何処かへと姿を消してしまっていた。おそらく、上の写真と同じ亜種かと思われる。仕事先と自宅の距離は20キロメートルぐらいであろうので、比較的広範囲に生息が渡っている亜種かと思われる。

最後に、ムカデに知識が付いてきて、納得し始めるべきか迷っている事に、噛んで毒を注入してくるムカデは、トビズムカデ達を含む、オオムカデ目のオオムカデ科に属するムカデ達との事である。同じオオムカデ目のアカムカデ科に属する中型のムカデ達は、噛んだり毒注入しないとの事だが、まだちょっと不安は残る。