ヒメジャノメ(成虫・幼虫)

昨日、帰宅後に子供から夕食の支度が出来たと声をかけられるまで、夕暮れの中、少し庭掃除をした。

掃除の合間に、昆虫の写真を何枚か撮ることが出来たが、そのうちの1枚がこの蝶。雑木林にクワガタとか採りに行くと、よく見かける種類の蝶。

正式名称を調べたら、タテハチョウ科のヒメジャノメという名前であると分かった。ちょっと似ていて紛らわしい蝶は、コジャノメという種類。

類別の決め手は、後翅(下の方の羽)に有る大きな目玉紋様の上の小さな目玉紋様が3個なのが本種、ヒメジャノメ。同じ場所の小さな目玉紋様が4個なのが、コジャノメということである。

コジャノメの方が暗い林を好み、本種ヒメジャノメの方が、少し明るい林を好むと書いてある記事もあった。

幼虫の食草は、ススキ、イネ、チジミザサ、ヒメスゲ、カサスゲとからしい。庭には、チジミザサは生えているけど、このヒメジャノメの猫顔の幼虫を見かけた事は無い気がする。

以下は、2019年7月28日追記


先日、庭の草むしりの最中に、少し特徴のある頭部をした幼虫を発見。直ぐに、ヒメジャノメの幼虫だろうと想像が付く。幼虫が食べていた草は、イネ科のエノコログサ。

幼虫がいた辺りのエノコログサは、1ヶ月前には、まだ芽生えていたかも定かではないし、裸地に近い状態だったので、エノコログサの発芽後に卵が産み付けられ、幼虫が育ち始めたものと推測できる。そして、私の住む関東だと、少なくとも年2回は発生している裏付けにもなると思われる。

本当に、耳に見える突起も有るし、目の様な点も有るし、猫顔と表現出来そうな愛着の持てるイモムシに思える。

キハラゴマダラヒトリ or アカハラゴマダラヒトリ

昨日の庭掃除の際に、この毛虫も見つけていた。我家の庭の常連さんのような気はしない。

早速、スマホで調べたけど、これだっていう毛虫には行き当たらない。セスジヒトリ?スジモンヒトリ?シロヒトリ?

そんな中、キハラゴマダラヒトリもしくは、アカハラゴマダラヒトリの幼虫なのではと類推したくなる他の方の投稿を見つけた。因みに、この毛虫の食草として、桑や桜を紹介してる記事をよく見かけたけど、我家には桑は無いし、発見場所の近くの小さな桜の木も食害された形跡は見当たらない。

また、この毛虫の食草は、桑や桜と書かれている事が多いけど、実際は多岐に渡っていて、所謂雑草と呼ばれる草達を食べているとの記事に、私も同感である。

俄かに蛾類を含む昆虫類に関心を持ち始めた私だが、ここに来て気が付き始めたのは、種によっては、まだまだ正確な種の断定法や区別が一定化されていない種やジャンルも有り、それゆえに微妙に誤った習性が、ネットを通して流布してしまっている事態も否めないなと思った。

とにかく、私の家にいた推定キハラゴマダラヒトリもしくはアカハラゴマダラヒトリの幼虫が、どんな成虫になるか飼育してみて確認する事が、こうした情報の少ない種の記事をネット上に投稿する時の心構えの気がしてきた。

よし、もう一回、あの黒い熊虫を見つけたら、捕獲して成虫になるまで、飼育してみることにしよう!幼虫見つかるといいけど。

ノコギリカミキリ

昨日、庭の掃除をしている時に、隣家との境界の篠竹の群生の中から、黒い甲虫が勢い良く這い出てきた。

直ぐに、スマホで調べたところ、ノコギリカミキリという名前に行き着く。殆ど瓜二つの種に、ニセノコギリカミキリという種類も居るが、ニセノコギリカミキリの生息圏が、関東以西の暖かい地方を中心にしている点と、ニセノコギリカミキリは、前胸の光沢が、ノコギリカミキリより輝きが無いなどの点で見分けれるとのことである。

捕まえてみての印象は、チャウチャウ、シャウシャウととにかくよく鳴く。あとは、物凄く動き回り、じっと止まってくれることはない。おかげで、ピンボケの写真の中から、使えそうな写真もこの1枚だけとなった。

このノコギリカミキリの名前の所以は、触覚の凹凸がノコギリの歯みたいに見えるところから来ているらしい。確かに、糸鋸の歯みたいな雰囲気を持っている。

幼虫の生息場所としては、針葉樹や広葉樹の朽木となっているが、我家の周りには、立ち枯れしたり、倒れて朽ちている針葉樹は無い気がする。広葉樹の朽木は、椎茸のホダ木の使い古しや、薪ストーブ用の薪とか、結構目に付くので、その辺りで発生しているのかな。

可愛いカミキリ虫でも無く、お洒落なカミキリ虫でも無く、私の中では、カッコいいカミキリ虫という印象の部類に入るカミキリ虫かな。