マクラギヤスデ  つくば市中部

仕事先で昼休みに敷地内の林を歩きながら、倒木をひっくり返したりすると、結構見れる生物である。

これがヤスデの仲間であるという事を知ったのは、つい最近である。

大きさは、2,5センチぐらい。名前は、マクラギヤスデ。確かに、体節と体節の間に隙間が見えて、線路上の枕木みたいに見える。

ところで、このマクラギヤスデを実際に見て感じる事を書いてみようと思う。

とにかく動かない。生物反応は薄い。ヤスデと分かった最近、指の腹で押してみたのだが、ぶにゅっていう触感ではなく、ガシっていった感じの鎧感が強い。

危険を察知すると隠れようとしたり、逃げようとする昆虫が殆んどの気がするが、このマクラギヤスデは動かない。脚とかも小刻みに動いている気配は伝わってこない。ちょっと、目を離した先に、移動を始めてる気配もない。

ただ、一度倒木をひっくり返した瞬間に木から外れそうになったのか、鎌首を持ち上げた格好になったマクラギヤスデが、短い脚をバタバタさせている瞬間は見たことがある。逆に、あの脚の回転スピードが有れば、結構それなりのスピードで移動できるはずなのにと思ったのも事実である。

防衛本能のない生物。進化の過程が気になる。