クロムネハバチ?

名前の分からなかった昆虫達を未特定昆虫なるアルバムに収めているのだが、そのひとつを紹介してみようと思う。

撮影年月日は昨年の5月5日となっている。撮影場所は、自宅の庭。

大きさは、触角を入れずに2センチぐらいだったと思う。なんとなくハバチの仲間に行き着いたが、触角が長い印象があるので、その路線で検索していくと、ヒゲナガハバチという種類に辿り着いたのだが、どうもドンピシャとは行かない。

そして、ヒゲナガハバチの仲間のクロムネハバチの特徴も大いに備えている。言い換えるなら、ヒゲナガハバチとクロムネハバチの中間みたいな印象である。

幼虫の食草は、ヒゲナガハバチは、スミレ。クロムネハバチは、カキドオシ。我家の庭にスミレは結構生えているが、カキドオシって、どれ?って言う感じで、近隣に生えてる記憶が無い。

また、もちろん、それら2種と違う別種の可能性も大いにある。

とにかく、ハバチを調べていて知った事実に、ハバチの仲間には、日本だけでも優に1000種類以上が生息するとの事実があったが、他の昆虫達と比べて、ネット上には、思いの外、系統だった種の情報がない。

そして、殆ど詳しい事が知られていない種や、未知なる種が無数にいるとの事である。

オオホソクビゴミムシ (つくば市中部)

昨日、仕事の昼休みに仕事先の施設内の森を今年初めての散策。2月にしては、気温が高く、ウォーキングやジョギングを楽しむ人達の姿が目に飛び込んで来る。

仕事のスケジュールが過密であったので、ほんの束の間の散策であったが、幾つかの昆虫を見付ける事が出来た。

ただ、直ぐに目に付く場所にいたのは、ツマグロオオヨコバイのみ(しかも一匹)で、他の虫達は、森に沢山ある切り株の中で、まだまだ越冬中であった。そして、その切り株の樹皮を剥がす事によって、彼らはその姿を現してくれた。急に寝込みを襲う事になったが、ヨタつくスズメバチ以外の昆虫は、一瞬で切り株のフレークの中へと姿を消して行った。

先ずは、以下の甲虫。

動きが速くピンボケの写真しか撮れなかったが、名前はオオホソクビゴミムシ。別名、ヘッピリムシ。

このオオホソクビゴミムシとの出会いは、少し面白かったので、少し紹介しておこう。既に樹皮(赤松なんだと思う)が剥がれた切り株を蹴って振動を与えた瞬間、木の中や地面から所々で高さ5センチぐらいの潮吹(鯨の)というか小爆発が起きてる事に気が付いた。そして、この正体を突き止めようと、切り株の表面を少し崩すと、上の甲虫が何匹も現れたという具合である。

因みに、ネット上でこのオオホソクビゴミムシのガス放出の記事を読むと、音と共に悪臭漂うガスを噴出とあるが、私にはガス放出時の音(おそらくプサーとかしてるんだと思う)は記憶には残らなかった。ガス噴出の方は、まさに急に小さな爆発が起きると言った感じで、その噴出されたミストが、暫し霧状の小さなキノコ雲?みたいな感じで煙幕ならぬ霞状に大気中にハッキリ見て取れる。あとは、臭いに関しては、しゃがんでこのオオホソクビゴミムシのガス放出を観察していたのだが、その距離まで漂って来ることは無かった。

このオオホソクビゴミムシのガス噴出の結論として、個人的には、凄く効果が有ると思った。あれだけ派手なパフォーマンスだと、臭いや毒性がどれぐらいのものか実感出来るまでは、近付いたり、手に取るのは躊躇してしまう気がした。

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2020年3月25日追記

最近、鮮明に写せた写真が増えたので、以下にアップしてみる。

もう一枚。

ヨコエビの仲間 フロリダマミズヨコエビ?

今年のお正月休みに近所の水路で、子供とガサガサして遊んだ時に、この虫(?)も沢山採れる場所があった。

たまに見かける生物であったが、生まれて初めて、この生物の名前を真剣に調べ始めてみた。すると、ヨコエビという種類で、エビやカニの仲間でもあり、ワラジムシやダンゴムシの仲間に近い事が分かった。

現在日本には、淡水ヨコエビの仲間は、9科14属36種が知られていて、正直、捕獲したものをルーペとかを使って慎重に調べてみないと、安易には種の断定は出来ない。ただ、ヨコエビの仲間は、地下水等に生息しているものも多く、眼が退化している種も多いので、そういう意味では、上の写真の個体は、長い触角の根元に、大きな茶色い眼を見てとれる。

生息した場所は、結構な量の湧水が流れる水路であったが、夏期の水温は決して低い状態を維持できるかは疑問の場所である。

そうした事と地理的要因を考慮すると、1989年に千葉県の我孫子市の古利根沼で国内初めて生息確認され、日本各地に広がりつつある北米原産の外来種フロリダマミズヨコエビの可能性を考えたいが、現時点では断定はしないでおく。