マダラカマドウマ

数日前に、夜に近所の歩道を懐中電灯を片手に歩いていた時に、ふと足下を照らす灯の中に飛び込んで来た昆虫が居た。

何かと思い目を凝らすと、カマドウマであった。

そこで、カマドウマを検索してみて分かったのは、日本直翅類学会編『バッタ・コオロギ・キリギリス大図鑑』(2006年)の中では、日本のカマドウマ科は3亜科7748亜種が分布するとの事である。

そして、紛らわしい種類になると、外見的な判断だけでは種は断定できないとの事である。ゆえに、この写真の昆虫も、外見上の紋様から、マダラカマドウマが妥当なのではという事ぐらいなのである。

ちなみに、カマドウマの食性は雑食性であり、有機物なんでも餌にするとの事である。写真から分かるように、脚に鋭い棘のようなものが見えるが、私が知る限り、バッタの仲間で、生きて暴れる昆虫等を餌にする種類は、大概同じような役割の鋭い棘みたいなものを備えている種類が多いような気がする。

ヤマトクサカゲロウ 幼虫

10月の半ばに、近所の里山の小川周りで見つけていた幼虫の名前が判明したので投稿する事にする。

ずっと蛾の幼虫とばかり思って調べていたが、クサカゲロウの一種のヤマトクサカゲロウの幼虫である事が分かった。

このクサカゲロウの幼虫達は、テントウムシ同様にアブラムシを餌にしてくれるという事で、益虫として使えそうな気がするんだが、どうなのであろうか。

ここで、記憶に蘇って来たのは、アブラムシを狙う様々な幼虫達の目撃の記憶である。今まで、全部テントウムシの一種の幼虫だろうと、あまり気にかけていなかったが、長く大きめのものは、このクサカゲロウの仲間達の幼虫も含まれていたんだとろうなと、今となっては思う。

今後は、アブラムシを狙うそうした幼虫達も、少し注意深く観察してみようかなと思った。

クロコノマチョウ(つくば市中部)

少し前に、よく仕事で入る敷地内の雑木林を散歩している際に、まさに足元から大きめの蝶が飛び立った事があった。

「よしっ、写真に撮ろう!」と思い、追いかけ始めたのだが、この蝶が着陸した地点を目視していても、いざ慎重にその場所へ歩み寄ってしゃがんで見回してみても、その蝶を見つけ出す事が出来ない。枯葉への擬態が功をそうしている。そして、「何処?」みたいに、激しく探すと、また飛び立ち、10メートル先ぐらいに着陸する。この繰り返しを、根気よく5、6回やった後に、やっと写真に収まってくれた。

クロコノマチョウというらしい。結構大きめの蝶。

この蝶を追いかけていて気が付いたのは、静止した際に、意地でも翅を開いて止まらないタイプ。ゆえに、この蝶の翅の表の紋様は確認出来なかった。ただ、ネット上で他の人の写真を見る限り地味目な気がする。

この蝶も、本来の生息地は暖かい地域であり、年々少しづつ日本列島を北上している蝶である。

クロコノマチョウのコノマのところは、漢字で書くと木の間となり、この蝶の習性を表している。少し薄暗い雑木林に暮らしている蝶である。

幼虫の食草は、ススキ、ジュヅダマ、ヨシ等との事である。