メヤブマオ?

最近、ヤブマオにハマっている。近隣で見かけては、ここには、こんなヤブマオが生えているのかと眺めている。

場所場所ごとに少しづつ違う特徴のヤブマオが生息している気がする。ただ、ヤブマオが無性生殖しているという情報通りなのか、各場所のヤブマオ達の形態は、その場所ごとに固定されているように見える。多様性に少し欠けているように見えるのは、クローン増殖している事を裏付けている気もする。

そんな生息場所毎に特徴が少しづつ(大分)違うヤブマオ達の中で、葉先の切れ込みが深いタイプも見かける事がある。そして、そのタイプのヤブマオは、メヤブマオと呼ばれているようである。

メ(女?)が頭に付いているが、決して、華奢な雰囲気はなく、他のタイプのヤブマオ達と大きさも変わらず、ある意味、一般的なヤブマオよりも全体的に大きいものもあるかもしれない。

以下の写真は、2年前の夏に撮ったものだが、撮影場所は、我が家から車で10分ぐらいの場所(同地区の事もあり、近所の認識を持っている)である。

一般的に、メヤブマオの紹介として、鋸歯が深く、先端の方は顕著に三裂しているという紹介を見ることが多いが、上の写真の個体が、先端の葉が明らかに三裂しているかは微妙だが、近隣近所で見かけるヤブマオ達の中では、明らかに深い鋸歯を持つタイプである。

そして、この深い似たような鋸歯を持つ同系統の植物と言えば、少し標高のある所に生えるアカソという植物の存在を知っている。

個人的には、このメヤブマオとアカソは、結構近い関係にあり、進化の過程での繋がりを感じざるを得ない。

こうなって来ると、その少し山地(我家から一番近い山まで40キロぐらい)に生えるアカソと、我家の近所のメヤブマオとの間にある進化の過程に興味が沸いてしまう。ゆっくり、2種の進化上での結びつきを思い巡らして行ければなと思う。

さて、このアカソに似ているメヤブマオだが、近隣近所のフィールドで沢山のサンプルに出会っていないので、確証はまだ無いが、なんとなく思っている事は、アカソの特徴である茎が赤くなる特徴は、他のヤブマオ達と比較した時に、残している(共通している)気がする。

ヤブマオ……庭の日陰に植えたくなるような、味のある植物である。