写真を整理してたら、綺麗なオレンジ色の実を付けた低木の写真が出て来たので、紹介してみる事にする。撮影年月日は、昨年の6月20日となっている。
この実の形と色から絞ると、コウゾかヒメコウゾのどちらかになると思われる。ヤマグワやマグワの実は、もっと赤く俵みたいな形だし、カジノキの実は、こんなにギッシリとした粒々感は無い。
では、どうして、タイトルにある通り、ヒメコウゾに絞ったかと言うと、コウゾは、カジノキとヒメコウゾの交配したもので、雌雄異株で、雄花と雌花の花期が揃わず、なかなか実が実らないとのことである。一方のヒメコウゾの方は、雌雄同株で、実が結実しやすいとの事である。
このことから、私は、安易に実が沢山なっている上の写真の低木をヒメコウゾと思いたがったわけである。安易過ぎるかもしれない。
因みに、カジノキとヒメコウゾのハーフであるコウゾは、中国生まれの外来種で、日本にコウゾが入って来る以前は、ヒメコウゾがコウゾ(紙麻)と呼ばれていたとの事である。
もちろん、最高の品質の和紙の原料になるのが、このヒメコウゾやコウゾの類である。どうして、この木が和紙の原料になる事へと辿り着いたのかは興味が湧くところだが、それを調べたり想像するのは、今後の私の宿題にしておく。
最後に、何気に撮ったヒメコウゾの写真。同じフレーム内には、私達の近隣の里山を代表するような樹木が偶然収まっている事に気が付いた。ヌルデにアカメガシワにヤマフジ…………