この植物は、家からそう遠くない場所に自生していて、気になっていた植物である。
2年ちょっと、種名に辿り着けないでいたが、とうとう種名が判明した。何事も、諦めないで、気に掛けていると、道が拓けるみたいなことなのであろうか。
写真では分かりづらいと思うが、葉は意外と大きく径で20センチ近くある。
そして、一番の特徴は、4月の半ばに、白いハッキリとした花が咲くのである。以下に、2年前の花期に写した写真を。
これだけ特徴的な植物なのに、ネット上に殆ど情報が出回ってなかったのである。
今回は、気まぐれで、「波打ったフキ」と検索したところ、出て来た画像の中に、そっくりなものが含まれていた感じである。
種名は、シラユキゲシ(白雪ゲシ)。原産は、中国の南東部の標高の高い場所(1400〜1800メートル)のようである。
夏の乾燥を嫌い、湿った半日陰を好む耐寒性多年草との事だが、確かにこのシラユキゲシが群生していた場所は、杉・ヒノキ・サワラの人工林の林縁で斜面の下の方でもあり、湿った土壌といった条件は備わっている。
この植物は、庭園の半日陰の下草とかに利用されたり、鉢物で流通したりしてるらしいが、どうやって、この自然下の場所に溢出したのかは、興味が湧く。(ただ、一般的には、野への溢出を外来種として警戒されている植物のようである………ただ、これからの温暖化の傾向を考えると、平地では好条件は揃っていない気もするが……)
私は、昭和の日本の庭とかに合いそうななかなか趣きある植物だと思う。