フラサバソウ つくば市中部

最近は、昼休憩の空いた時間に、道端や草むらの植物を観察してる時間が多くなったなと感じるが、こんな植物も目に留まっていた。

オオイヌノフグリの仲間なのであろうとの推測は直ぐに付いたが、ネットで調べたところ、ヨーロッパ原産のフラサバソウという帰化植物である事が判明。

明治の初期には長崎で繁殖している事を、フランス人医師のサバーチェという人が記録に残している。そして、標本を本国の友人である植物学者のフランシェという人に送り、2人はその後、『日本植物目録』という書物をフランスで編纂している。そして、フラサバソウの名前の由来は、このフランシェという人の名とサバーチェという人の名の前半を組み合わせて作られたとの事である。

因みに、私が、この植物を見つけたのは、落葉広葉樹がメインの林内で、夏場には直射日光は届きにくくなる場所である。この辺は、日向で元気なオオイヌノフグリとは違う環境に棲み分けしている気がする。また、オオイヌノフグリと比べると、全然小さい花である。

因みに、今回のフラサバソウを見つけた場所から徒歩で5分程度の林内(夏場には更に暗い印象になる場所)で、毛の量や葉の色等、少し特徴の違う似た植物を見つけたが、こちらも同じフラサバソウかと思われる。