ウスクモエダシャク 雄 Menophra senilis (Butler, 1878)

随分と日にちが経ってしまったが、7月の半ばに近隣で見かけたエダシャクである。

調べてみたところ,未投稿の種と分かった。

大きさは、正直思い出せないのだが、おそらく前翅長20ミリ内外だったのではと思う。

種名は、ウスクモエダシャク。

本種と紛らわしい種にリンゴツノエダシャクなんかも居るみたいだが、リンゴツノエダシャクの前翅は、もっと細く尖り気味のようである。

幼虫の食草は、ブナ科からタデ科のイタドリまで、広範に食せるようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から奄美大島辺りまで生息しているようである。伊豆諸島にも生息しているらしい。海外の生息分布は、朝鮮半島からロシア沿海州南部まで生息している模様。

ベッコウガガンボ Dictenidia pictipennis

一昨日、我家の庭で見かけた昆虫である。

大きさは、体長17ミリ弱。

この昆虫は、モミジの木にやって来ていたのだが、一眼で蜂に似ているけど、蜂ではない昆虫なのは分かった。

写真を撮ろうとすると、凄く高いところに飛び去ろうとしたので、咄嗟に近くにある魚網で掬ったのである。しかし、その際に、とても可哀想なことになったが、傷んでしまったのが上の写真である。

弱った個体を写真映りが良いようにと翅を触った瞬間に、腹部の先に鋭い針を確認して、「やっぱ……ハチか?」みたいに、手を退けたが、正体は、ベッコウガガンボというガガンボの一種である。

ちなみに、腹部の先の針まで蜂に似せているというわけではなく、ガガンボのメスの腹部の先は、皆,針みたいに尖っている気はする。腹部の先端が尖っていた上の写真の個体は、メスなんだと思う。

さて、生息分布の方は、国内は、本州、四国、九州では確認されている。海外の生息分布は、韓国からの報告が多数上がっているようなので、朝鮮半島にもいると思いたい。

ホソコバネナガカメムシ Macropes obnubilus (Distant, 1883)

先月の暮れに近所で見かけたとても小さなカメムシの投稿をしてみようと思う。

大きさは、このカメムシは、本当に小さかったのをハッキリと覚えている。体長5-6ミリぐらいだった。

種名は、ホソコバネナガカメムシ。

投稿が遅れてしまった理由は、既に投稿済みと思い、しっかりとした確認をしていなかったからである。

このカメムシの特徴としては、メダケや笹類に寄生するカメムシのようである。

国内の生息分布は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、朝鮮半島南部。中国南部やヴェトナムにも生息しているとの情報もあった。