ノスリ?

最近、車で移動中に発見して、慎重に近寄ってスマホで写真に撮ってみた。

近付けた距離は、3メートル。数回のシャッターチャンスをくれて、ゆっくりと飛び立って行った。

近隣で猛禽類に出くわす事は比較的あるけど、中々、咄嗟に写真撮影まで漕ぎ着けることは滅多にない。

そして、撮った写真を詳しく分析する機会も増えず、自ずと猛禽類に詳しくなる過程も生まれなかったのだが、今回は、ちょっと調べてみようと思う。

先ずは、大きさは、カラスよりはちょっと大きく、但しカラスと違ってふっくらした感じであり、鳶よりはひと回り小さい印象である。この時点では、本種が幼鳥なのか成鳥なのか分からなかったが、ヨタヨタ飛び立ち、50メートルぐらい飛行している姿を目で追っていたら、近くの雑木郡の中から、同サイズの同種と思われる猛禽が現れて、「ここは、私の縄張りだから入ってこないで」みたいに、軽く遇らってる光景が目に入ってきた。ただ、カラスが猛禽を追い立てるような激しさはなく、「ちょっとちょっと入んないでー」みたいな緊迫感のないのんびりとした空気感である。追われる側も、死に物狂いの感は無い。しかし、同時に、同種の異性とのじゃれ合い感も無い。

ここで、私が撮った個体は、縄張り意識を備えた独立した成体なのではと、私の思考回路では、見なす事になった。

そして、成体とみなした事により、成体の特徴を頼りに、片っ端から近隣に現れそうな猛禽類を当たると、ノスリが臭いなと感じた。ノスリの特徴のずんぐりした体型というのは、上の写真でも当てはまる。あとは、眼の下の白い横のラインなんかも、当てはまるような気がする。

ノスリだとしたら、そんなに珍しい猛禽というわけでは無いらしく、秋から冬場に、寒いところから平地に移動して来る鳥らしい。確かに、今回写真を撮った場所の付近で、11月の終わりあたりから、中型の猛禽を遠目に何回も目にしていた。その時は、チョウゲンボウ辺りであろうと思い、そのうち正体を見てやろうと思っていたのだが、おそらく同種のノスリだった可能性が高いと思うようになった。

世界中にノスリも、何種類か居るらしいが、このノスリが、何という種類かは、今のところ調べていない。

ウスバフユシャク 成虫

5日前に我が家の窓に止まっていた。

冬は、めっきり昆虫の姿を見かけなくなり、自ら見つけてみようとの気も弱くなるが、寒さが苦手なのは、人間も昆虫も同じようである。

この真冬に活動している蛾と言ったらフユシャクの仲間が浮かんだが、調べたところ、ウスバフユシャクという種に行き着いた。

紛らわしい種が数種居たが、平地に一般的な種で、内横線の鋭角な曲がり具合等から本種と断定した。

幼虫は、ブナ科のコナラやクヌギ他……各種広葉樹が好みのようである。

それにしても、蛾の世界で不思議なのは、昆虫の活動時期として一般的でない寒い時期に現れる種類がどうして居るのであろうかということである。

このフユシャクという蛾の仲間達は、雌の形状に特徴があって、成虫になっても翅を持たないのである。この特徴は、ミノガの仲間にも近い気がする。

今のところ、私は、フユシャクの仲間のメスを実際に見たことはない。こんな寒い時期には、外出の機会も減って当然である。それが本能であろう。

オオトビモンシャチホコ 成虫

近隣で11月の頭に撮っていた蛾の種名が判明したので投稿してみる。

大きさは、前翅長2センチちょっとぐらいだったと思う。既に亡くなった個体であるが、触角の雰囲気がシャチホコガの仲間っぽいなとは感じていた。

秋も深まった頃に生きている蛾は、数も多くないので、“秋に見られる蛾“というフレーズで検索すると、大抵は種名に行き着ける気がする。

そして、今回も、オオトビモンシャチホコという種に行き着いた。

幼虫の食草は、ブナ科のクヌギやクリやコナラ他との事である。

そして、幼虫の写真を見てピンと来た。今秋、ツマキシャチホコの幼虫が所々で大量に発生していた頃に、雑木林で単独で見かけたツマキシャチホコの幼虫にそっくりの幼虫を見かけたのを思い出した。その時は、なんとなくツマキシャチホコの幼虫とは違う気がすると感じたのだが、無理矢理、ツマキシャチホコの幼虫だよと自分に言い聞かせていた。

もしかすると、それが、このオオトビモンシャチホコの幼虫の可能性がある。目下、その時、撮った写真がどこに埋もれているか探索中である。