チャミノガ

最近、近隣で、このミノムシを見かけた。

蓑の大きさは、3センチちょっとぐらい。

この写真のように、小枝ばかりで蓑を作るのは、チャミノガの特徴として紹介されているので、私もチャミノガとして紹介させて頂いた。

ちなみに、ミノムシの仲間は、雄は普通の一般的な蛾の成虫の形態に完全変態するが、雌は、脚も翅も無い形で、一生、蓑の中で過ごすものが多いようである。

とにかく、ミノガ科の幼虫達のこのあたかも防護服を纏ったスタイルは、捕食する側からは、とても面倒で厄介な存在になると私は思う。進化系だと感じる。

一方、雌が、一生蓑の砦から出ないのも、種の存続をかけて、生存率を高める戦略のような気がする。

侮れない蛾の仲間である。

スゲオオドクガ 成虫

最近、近隣で、以下の蛾の死体に出会った。

特徴的なフサフサの触角と中途半端な大きさから、ドクガの仲間の予感はしていた。調べたところ、ネット上で、スゲオオドクガとして紹介されている蛾に似ていると思った。

大きさは、前翅長で17ミリぐらいだったと思う。

さて、ここで、この蛾の幼虫は、小川沿いのヨシとかに居るところの写真と共に、過去に投稿済みだった確かな記憶があったので、自らのブログの投稿を見返してみた。

すると、スゲオオドクガという名ではなく、スゲドクガという名で既に、やはり投稿があった。しかも、幼虫のみならず成虫の写真もアップしていた。(成虫の紹介をしていたのは、完全に忘れていた。)

しかし、その成虫の写真が、今回投稿しているスゲオオドクガと思われる蛾の写真と明らかに違う雰囲気なのである。同一種に対して、種名にオオを付けるか否かの人達が存在するというだけでは済まないようである。

大きさ的には、私が数ヶ月前にスゲドクガとして投稿した蛾の方が、今回投稿しているスゲオオドクガと言われている蛾よりも大きい記憶がある。今回の、スゲオオドクガは、触角が立派で雄と思われるが、概して雌より小さい雄にしても大きい蛾には思えない。

ネット上のスゲオオドクガとスゲドクガの記事は、スゲオオドクガの比率が多いので、私をはじめ、スゲドクガとして紹介している蛾は、他の蛾(例えば、キアシドクガ)を取り違えている可能性もなきにしもあらず。

ちょっと、今後、このスゲオオドクガ、スゲドクガに関しては、要観察続行というところであろう。か。

コハウチワカエデ 標高700メートル前後

もうかれこれ3週間ほど経つが、家族4人で近隣の山に登山に出かけたことがあった。

登山なんかするのはいつぶりだろう?ちょっと思い出せないぐらい昔のことなのかもしれない。

標高50メートル辺りから歩き始めて、頂上の709メートルまでの間に、どんな植生の変化や昆虫層が広がっているのか、ワクワクする気持ちでいっぱいで出かけた。

昆虫を始めとした動物の類には、それほど出会えなかったが、満足の行くだけの植物には出会える事ができた。

では、登山中に出会った個人的に気になる植物を紹介していこうと思う。

コハウチワカエデである。このカエデが現れた場所は、頂上付近の700メートル前後の尾根伝いに集中していた気がする。

登りのルートは、人工林が多く、カエデの仲間は見かけた記憶がないが、下山に使った別のルートは広葉樹を中心とした自然林といった雰囲気で、ウリハダカエデやウリカエデやイタヤカエデのエンコウカエデのタイプ等、色々なカエデに出会えたが、コハウチワカエデは、最高標高の700メートル前後の稜線に集中していた。

上の写真を見て、モミジじゃないのと思う方も居るかもしれないが、紛らわしいモミジが有るとしたら、イロハモミジだが、カエデをよく見ている私からすると、コハウチワカエデ以外の何者でもなく見える。

そこで、気になる事実(?)に気が付いた。

この登山の最中に、登りのルートでも、下りのルートでも、イロハモミジやオオモミジを見なかった気がする。たまたま見なかった可能性はあるだろうが、登山中の植生にかなり集中していたのも事実だから、あっても、数自体が少ないのは確かなのではと思う。

そして、ここで、近隣近所の平地の自然下に存在する野生のイロハモミジは、何処から来たのと思うようになった。同時に、近隣の平地で見られる樹木としては、数も少なく限定的にしか生えていない気がしてきた。

ちょっと、近隣近所の平地のイロハモミジの見方が変わった今回の登山となった。