モノアラガイ

最近、たまに遊びに出かける北の方角に隣の隣に位置する自治体内の小川に居るのは知っている。近隣近所では、見かけない(反陸棲?)の小さな巻貝である。

また、この貝の特徴として、殻が薄く内部の軟体部の紋様が透けて見えているという特徴も、個体差が殆どない特徴の一つの気がする。

大きさは、殻高で2センチあるかなぁといった感じである。近所でよく見るサカマキガイは、もう少し小さいので、これが、最近見かけなくなってきている(環境省準絶滅危惧種の)モノアラガイかと予想はしていたが、実際にそうであった。

さて、このモノアラガイを観察していると、ずーっと水中生活をしている貝というわけではなく、近くの抽水植物の茎なんかに登っている光景を、現場では目にしている。ただ、ジャンボタニシはともかく、在来のタニシの類が抽水植物の茎を高く登っている光景は見た記憶がない。ちなみに、在来のタニシは、コンクリートの壁は、登っている光景には出くわす。

さて、このモノアラガイが減ってしまった原因は、やっぱり農薬等で汚染された水や汚れすぎた水が原因なのであろうか。近所で見かけた事が無いが、近所でほぼ絶滅が確認出来たら、近所に再リリースするのもありかと思う。理由は、水質を知る環境指標的生物として使えると思ったからである。

ちなみに、このモノアラガイが居た小川には、少し陸の方(ところどころ被りながら)には、オカモノアラガイも生息していた。私の勘では、オカモノアラガイ(この投稿の主役はモノアラガイだが)は、暑さが苦手で、北へ北へ移動しているカタツムリの気がするが、我家から少しだけ北の地域には、まだ生息していることも知れた。

さて、このモノアラガイは、環境省のレッドデータで準絶滅危惧種、茨城県独自のレッドデータで、ワンランク上の絶滅危惧Ⅱ類に指定されている淡水小型巻貝である。

コオイムシ

昨日、近所の用水路でヌマエビの仲間を採捕している時に網に入ってきた。

大きさは、体長で17ミリぐらいではないだろうか。同日に他の場所で採れた個体は、20ミリ以上あった。

現地でも、種名は、コオイムシと分かっていたが、近隣では時々見かける水棲カメムシである。大概は、オスが背中に沢山の卵を付けて守りながら生活しているステージに出会うことが多く、コオイムシ(子負い虫)の名前が、なるほどと頷ける虫である。

さて、私は、このコオイムシという虫には出会う方であるが、環境省が準絶滅危惧種に指定している種(茨城県 絶滅危惧Ⅱ類)という事を、最近知る事になった。

こうした里山周りの水棲昆虫が数を減らした理由に農薬に敏感という記事が多いが、これを理由に考えるのが減少の理由を考える時に、私的には一番納得しやすい。

時代は、少し先に進み、農薬使用への意識の変化は感じられる。今後は、少しづつ回復していく昆虫のような気もする。

マツモムシ 

昨日、近所の用水路にヌマエビの仲間を採捕しに行った際に網に入ってきた。

大きさは、1センチちょっと。現地でも、直ぐにマツモムシと分かったが、四方八方へと飛び跳ねる動きが速くて、その場での写真撮影は無理であった。

持ち帰って落ち着いて写真を撮ろうと思ったが、今度は水中だと英名でbackswimmer の異名を取るだけあって逆さまになってしまい、メリハリのある紋様の背中側からの写真が取れない。

こうなったら、摘んで水中から取り出して広い場所で移してみようと撮った写真が上の写真である。

特徴的な黒い眼と背中のメリハリのある紋様が、しっかりと写ったと感じている。

さて、このマツモムシ。刺されると痛いとのネット上の記事を目にする事もあるので、いつも少し警戒するが、今回は、網から取り出す時や水槽から取り出す時に指で摘む機会を敢えて持ってみた。しかし、超攻撃的な性格ではないのか、刺されはしなかった。偶然かもしれないが……。

ちなみに、近隣では、春先に、背泳ぎをする本種より明らかに小さいマツモムシを見かけていた。どうも、そちらは、コマツモムシとでも呼ばれる種のようである。