マツヨイグサ

この季節(もう少し前かな)に、時々、近隣の道路脇で、70センチくらいの高さに強そうな茎を直立させ、レモンイエローとオレンジのコントラストの花を咲かせる植物がある。ちなみに、オレンジは、萎んだ時の色合いである。

結構、私好みで、庭に植えてみたいなとの衝動に駆られる。

その植物の名はマツヨイグサと言う。以下に、近くの道路脇で写したマツヨイグサの写真を載せる。

さて、このマツヨイグサを調べていて意外だったのは、外来帰化種という事実であった。江戸時代後期の嘉永年間(1848年〜1853年)に、南米(チリ?)から、観賞用に移入されたとのことである。

そして、昭和30年代には、日本中の空き地で、同じく外来種の同族のオオマツヨイグサと共に沢山見られたとの事である。

残念ながら、私はその光景を知らない世代なのだが、もしそれが真実なら、もはや、随分勢力が衰退したんだなと思われる。と言うのも、近隣で、このマツヨイグサは、あちこちで見かけれるわけではない。本当に、意外な場所の日向の道路脇とかで、時々見かける程度の印象を持っている。

目下、同じく外来種で同属のマツヨイグサの仲間だと、このマツヨイグサより少し後に、地表性のコマツヨイグサが花を咲かせ始め(ただ地表性のため目立たない)、また、同じ頃合いにモモイロヒルザキツキミソウが、近隣で目立ち始め、そして、随分と夏真っ盛りになる頃に、背丈の高いアレチマツヨイグサが、至る所で見かけるようになる塩梅である。

ところで、マツヨイグサ……私は、好きなタイプの植物である。

ゴミグモ

前々から投稿しようと思っていて忘れているクモが居たのを思い出した。

撮影年月日は、本年5月6日。名前は、ゴミグモ。

それまで、たまに蜘蛛の巣に汚く食べたものの残骸が多数くっ付いているのは偶然とばかり思っていたが、どうもこれが偶然でないケースもあるようで、故意にそういうものを作り、中に潜んでいるのが、このゴミグモである。

今回は、この手の蜘蛛の巣を見つけた時に、知識があったので、何処にゴミグモが潜んでいるのだろうと触っていると、ビックリしたゴミグモが拳の上に飛び乗ってきた感じである。

写真は、その時に撮ったものである。

コナガ 成虫

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、とても小さくて、体長で6ミリ有るか無いかぐらいである。肉眼でも、背中の特徴的な波打った紋様は見て取れる。

昨年も我家の外灯下でこの蛾には出会っている朧げな記憶は持っていたが、写真撮影用にまた出逢いたいと思っていた蛾である。今年になって似たような蛾は、我家の外灯下に複数回現れていたが、何か違うと思っていた。が、今回、出会いたかった本物に出会えて、違いが分かった。

そもそも、私が何か違うと感じていた蛾達は、ツトガ科のツトガ亜科の蛾達のうち、背中の雰囲気が波打った紋様っぽく見えるタイプであり、それらは、今回のコナガより全然大きい。下手したら、倍以上大きい。

また、ツトガ科の蛾達は触角を背負っているのが普通だが、このコナガは、上の写真で分かる様に、前方へと真っ直ぐ伸ばしている。

さて、コナガ科のコナガの幼虫は、アブラナ科の植物を食べるようで、アブラナ科の野菜を育てる農家からは、大層煙たがられている幼虫のようである。

ここで繋がった。コナガのコナの部分が何を意味するのか、これまで勝手に粉を連想していたが、小菜であろうと……。