ハナニラ イフェイオン

最近、近隣の田園地帯でこの球根植物が開花しているのを時々見かける。

名前は、ハナニラ。もしくは、イフェイオン。

近年の園芸ブームで持ち込まれた球根が庭先等に逸出したものなら、投稿は控えたが、既に、このハナニラは明治時代には観賞植物として日本に持ち込まれていたとの事である。原産地は、アルゼンチンとの事である。

カタカナの名前だけでなく、ハナニラという和風の名前が付いている時点で歴史は感じる。名前にニラがついている理由は、葉茎にニラ臭があるからとのことである。

ただ、毒成分を含んでいるようなので、食用はしない方が良さそうである。

さて、このイフェイオンの花期が終わる頃、近隣では、似た雰囲気のオーソニガラムという球根植物が目立つようになって来るが、このオーソニガラムは完全除去し難いどんどん増える厄介な球根の認識を、私は持っている。

ノボロギク

この雑草は、春先が一番目に付くが、春先ほどではないものの、シーズンを通して芽生えや開花には出会える気がする。

そして、私が気が付いている最大の特長は、開花から結実して綿毛の種子が出来るまでの期間が凄く短い気がする。もう一つ気が付いている特徴は、根が浅く抜き易い事である。

さて、名前は、ノボロギク。ヨーロッパ原産の一年草で、渡来は明治の頭と言われている。現在では、日本全国に拡がっている。

写真で分かるように、筒状花であり、この黄色い花びらが少し見える状態で満開状態である。

昔は、止血剤に使われたりしていたようだが、現代では、ピロリリジンアルカロイドという肝毒性のある成分を含有している事が知られていて、無闇には活用はされていないようである。

ただ、山菜や野菜の中には、多食し過ぎると人体に何かしらの影響をもたらす種は、案外存在するのではと思う。

コバネヒョウタンナガカメムシ 成虫

最近、田んぼの脇で、このカメムシの写真を撮っていた。

既に、身体はかなり温まっているのか、動きが敏捷でピンボケの写真しか撮れなかった。鮮明な写真が撮れたら、差し替えようと思う。

写真は、角度も画像も悪いが、このカメムシの特徴は捉えていると思う。太い前脚に、腹背部の紋様や形状。

名前は、コバネヒョウタンナガカメムシだと思う。前脚の太さは、雌よりも雄の方が太いらしい。また、このコバネヒョウタンナガカメムシは、昆虫にしては珍しく(そうなの?)雌よりも雄の方が大きい種との事である。

イネ科の植物の種子を吸汁するようで、夏場に発生する一年草雑草のエノコログサ等にも、集まっているのを見かけるし、実際に田んぼの稲なんかが吸汁されると、斑点米の原因になる事から、当然、米農家からは害虫としてみなされている。

それにしても、近隣の田園地帯の田んぼ脇を歩くと、数種類のカメムシを筆頭に、思いの外に稲の害虫と考えられている昆虫と出会える。そして、そんなに田んぼ脇の下草刈りや殺虫等、これらの害虫の駆除はマメにしているようには感じないのが、私の感想である。