カラスヨトウ  成虫

一昨日、土曜日に近隣の森林公園のような場所を散歩中に、見つけて写真に撮っていた蛾である。

遊歩道の入り口付近にクヌギ林みたいのがあって、簡単に一本一本木肌を眺めていたら、直ぐに目に飛び込んできたのは、木化けしたコシロシタバであった。

次に、木に開いた浅い洞みたいのがあったので、覗いて見ると、中に中大型の蛾が見て取れた。そのままでは、上手く写せないので、携帯で突つくと外へ這い出してきた。慌てて飛んで逃げる事も想定していたので、予想外に写真に撮りやすい場所に現れてくれた。

そして写したのが上の写真である。

名前は、カラスヨトウというんだろうとの前知識はあったが、実際にカラスヨトウという種類の蛾であると思われる。

大きさは、前翅長25ミリぐらいの中大型の蛾である。幼虫の食草は、ヤブガラシを筆頭に、結構多岐に渡っているようである。

ちなみに、成虫は、樹液に集まるとの事である。昨年は、何回か近隣の雑木林で樹液に集まる蛾達を観察したが、その中には、このカラスヨトウは含まれていなかった。

昨年から始まった近所の自然観察であるが、このカラスヨトウよりも早くにオオシマカラスヨトウという別種には、昨夏、沢山出会った気がする。

ニセシロフコヤガ 成虫

一昨日の土曜日に、近隣の森林公園のような場所を散歩した時に、見かけて写真に撮っていた。

実際のところ、サイズと紋様のパターンがとても近い蛾を、同じ公園内の比較的近くで、6月の頭にも目撃した気がする。(探せば、その時の写真も出て来るはずであるが…)

という事は、今回は、今年2回目の発生の個体という事になるであろうか。

前置きが長くなったが、以下の蛾である。

大きさは、前翅長で15ミリ弱ぐらいの蛾である。とにかく、翅外縁中央の白い部分(白班)が印象に残る蛾である。

ネット上で学んだところ、名前は、ニセシロフコヤガというのではと思う。

シロフコヤガという種に最初行き着いたのだが、その後ニセシロフコヤガという種も居ることを知ったら、そのニセシロフコヤガの特徴に合致する点がより多い事に気が付いた。

このニセシロフコヤガもシロフコヤガも、幼虫の食草は未知とのことである。ただ、発見場所の植生を眺めていけば、なんとなく突き止めれそうな気もする。

シロスジヒメバチ

一昨日、土曜日に近隣の森林公園のような場所を散歩中に発見。

最初に見つけた時に、妙に捻れた態勢になっている理由が分からなかったが、よく見ると葉と保護色になったカマキリの鎌に捕まっていたのであった。どおりで、捻れていた訳である。

蜂の方は、まだ存命だったので、カマキリから開放してあげて、写真にだけ撮らせてもらった。

あまりにクッキリと印象的な胸背部の白紋と白黒交互の脚部から、シロモンチビトガリヒメバチとのいう種の写真とピッタリと照合出来るのだが、気になるのはサイズである。

シロモンチビトガリヒメバチの平均サイズの体長12ミリには、収まらない気がする。触角の長さが、姿を大きく見せている可能性もあるが、そんなに小さなハチの印象は受けなかった。

ここまで書いて、もう一度ネットを使い調べると、シロスジヒメバチというヒメバチ科では最大級(平均サイズ…17ミリ)のこれまた似たような蜂が存在する事を知った。

以後は、この写真のハチは、シロスジヒメバチという認識でこの投稿を進める。

さて、このシロスジヒメバチも、過去に投稿したシロテントガリヒメバチ同様に、幼虫時代を蛾の幼虫に寄生して成長して来る寄生蜂である。

この蜂を見かけた藪の近辺は、まさに蛾達の王国の如く、藪に踏み入れば、小さな蛾達が何十匹も飛び出して来る場所であった。

余談だが、同じ日に、少し後に家の草むしりをしたのだが、同じサイズ同じ姿をしたシロスジヒメバチを、我家の庭でも見かけた。ただ、葉の間を飛ぶその個体をチラッと見た際に、脚部の黒白紋様には気が付くことが出来なかった。

ちゃんと確認しようと近付いた瞬間、追いかけれそうもない遠方へと飛んでいってしまったのであった。