アトヘリホシアツバ 成虫

近隣の雑木林で見つけていた蛾である。

大きさは、前翅長で17ミリぐらいだったと思う。凄い小さくはないが、小さい蛾の方だと感じた。

当初より、中央の黒い点を手掛かりに種名に辿り着けそうな気がしていたが、似ているのは、ナミテンアツバであった。それも、雄の方である。

ナミテンアツバの雌の方は、所謂ナミテンアツバの名前の波を表している部分が翅を横に横断している特徴を持っているらしい。一方で、雄の方も、細いラインが、翅を横に横断している個体を色々な方の写真で見たが、私の撮った写真の個体には、そのようなラインは見て取れない。この辺が、タイトルに疑問符を付けた理由でもある。

幼虫の食草は、ヌスビトハギとの事である。

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2021年6月7日追記

先ほど、上の写真の個体がアトヘリホシアツバだと確信した次第である。

タイトルの方は直ぐに直したのだが、原文の方は、そのままにしておこうと思う。

なお、アトヘリホシアツバの投稿も、本年になってしているので、アトヘリホシアツバの生態は、そちらの投稿で確認して頂きたい。

セミスジコブヒゲカミキリ

最近、近隣の雑木林で見つけていたカミキリである。

紋様の方からは、種の限定に手こずりそうだったので、特徴的な触角の瘤から、ネット検索すると、直ぐに同じ姿をした写真が沢山出てくる。

どうも名前は、セミスジコブヒゲカミキリで合っていると思われる。

上の写真の個体は、体長15ミリぐらいで、正直小さいなと感じた。

少し歩いていると、また似たようなカミキリムシが居た。こちらは、触角を入れない体長で20ミリ以上あったと思う。触角の瘤は一つである。

上の2個体は、別種かなとも一瞬思ったが、実際のところは、最初の触角に瘤が2個ある小さい個体が雄で、触角に瘤が1個しかない大きい方が、このセミスジコブヒゲカミキリの雌なのかなと思う。

このセミスジコブヒゲカミキリの習性として、成虫がアカマツ等に生えるキノコを餌にしているとの記事があったが、確かに、このカメムシを見つけた林には、アカマツが生えている。

ただ、私の知る限り、この赤松は、突如として枯れてしまうことがあり、過去に随分急に本数を減らした時代があったのを覚えている。こうした理由からか、近隣で野生に生えているアカマツって、もうそんなに無い印象を持っている。

言い換えるなら、この投稿の主役であるセミスジコブヒゲカミキリも、アカマツへの依存度が高い種であるとしたら、局地的にしか居ないカミキリなのかなと思う。

ヘラクヌギカメムシ? 成虫

最近、近隣の雑木林を散策した際に、私的に初めて出会うカメムシと思える種に出会っていたので、そのカメムシの投稿をしてみる事にする。

上の写真の個体は、体長は14ミリぐらいだった。

続いて、歩いていると、また居た。

今度は、体長は17ミリぐらいだった。随分大きく感じたので、この時は、実際にポケットより定規を取り出して測ってみた。

これまで出会ってきた緑色系のカメムシ達との違いは、このカメムシの方が触角が全然長い印象。触角の先の方のメリハリのあるツートーンの色違いも、印象的。

うーん、見つけた雑木林は、コナラやクヌギがたくさん生えている林だし、もしかして、これがクヌギカメムシかとの予測は立ったが、後で調べてみると、やはりクヌギカメムシの一種のようである。

クヌギカメムシの一種との表現を使っているのは、クヌギカメムシの仲間には、外見上の大きな違いのない3種、クヌギカメムシ、ヘラクヌギカメムシ、サジクヌギカメムシが存在しているからである。

クヌギカメムシは、他の2種と違い、腹側に並ぶ気門が黒い事で区別出来るが、その前知識は持っていなかったので、現場では、確認出来なかった。

名前の違いは、雄の生殖器の形に由来しているが、その前知識はなく、現場では、それも確認はしていない。

ただ、クヌギカメムシは西日本に多いという情報と、幾つかの小さな外見上の相違点(ここでは、割愛)で、ヘラクヌギカメムシを、?付きでタイトルに使わさせて頂いた。

近隣に、クヌギカメムシの一つが生息しているという大きな視点で、投稿を読んで頂けると幸いである。

さて、最後に、最近、カメムシを見つけると行なっている匂いチェックだが、今回もやってみた。

サイズが大きかったので、クサギカメムシハラビロヘリカメムシのような強烈な匂いも予測したが、匂いの感想は、爽やかなカメムシ臭といったところか。最初に、所謂カメムシ臭が来て、時間差で柑橘系の爽やかな匂いが混じってくる種も多いが、このヘラクヌギカメムシは、最初からカメムシ臭に爽やかな良い匂いも被ってきている。

トータル的に、あまり悪い匂いの気はしない。