キシタアツバ (成虫)

昨日、昼時のウォーキングの際に、小川沿いの土手で、低空をヨタヨタともたつきながら飛翔する蛾と思われる生物を発見。

なんとか地面に止まった瞬間を写真に収めた。

この綺麗な三角形のフォルムと、とんがった唇から、アツバの仲間であろうと分かるようになったから、昨年からの虫観察も我ながら成長したもんだと感心する。

最初は、アオアツバという峨が候補に挙がったが、幼虫の食草であるメドハギやマルバハギが府に落ちない。そんな植物、この小川沿いにあったか?

すると、もうちょっと調べていると、ほぼ全く同じ紋様の蛾の写真がネット上で目に留まった。名前はキシタアツバ。

蛾は同じ種類でも地域個体差というか紋様に変異が多いので、殆どドンピシャの同じ紋様の写真に出会えたのはラッキーだった。

そして、このキシタアツバの幼虫の食草が、ヤブマオやカラムシとあった。これなら納得。どちらも、近隣の小川沿いや里山で小群落になっている場所が無数にある。

因みに、数県の都道府県が、この蛾をレッドデータブックに指定している事を知った。環境省のレッドデータでは、準絶滅危惧種に指定されている。

フトナガニジゴミムシダマシ  (つくば市中部)

仕事の休み時間に、雑木林に無造作に集められている倒木を眺めていたら、薄赤紫に輝くこの甲虫が居た。

真上から写した写真をもう一枚。

大きさは、1センチぐらいで、ズングリ丸い印象。写真だと全然伝わっていないが、綺麗に薄赤紫に輝いて見える。輝きの雰囲気は、センチコガネに似ている。

このナガニジゴミムシダマシの仲間には、数種類いるらしいが、フトナガニジゴミムシダマシにした理由は、上翅に篆刻列があるだけで、条溝が見て取れない点と、虹色に輝くというよりは、薄赤紫に単色に輝いて見える点である。あとは、単純に太く丸く見える。

カワラタケの仲間に集るとあったが、確かに側にカワラタケの仲間に寄生された朽木の倒木が沢山転がってはいた。

オオヒラタゴミムシ

最近、近所の里山の水田回りを散策している時に、ふと道路脇の石をどけてみると、目に入って来る黒い甲虫は、全部これかなと思っている。

最初に爪に泥がいっぱい入っていて汚く見苦しいのをお許し頂きたい。少し前に、逃げ惑うヒメキベリアオゴミムシを掴もうと必死になっていた代償である。

今の私の知識だと、水田周りのちょっと渇き気味の場所の障害物の下にいる黒い小さなゴミムシは、皆これであろうと考えているが、あながち外れでもないような予感はする。

あと、このゴミムシは匂いを出しているか微妙である。掴んでも、それほど指にあのゴミムシ独特の匂いが移らない気がする。

水田の近くなら、今の時期なら、いつでもどこでも出会えるゴミムシの気がする。