タチタネツケバナ

本日、昼休み、仕事先の敷地内を散歩する。ジョギングやウォーキングに励む方々を尻目に、私はひたすら地面を見ながら、植物の写真を撮って歩く。

そして手当たり次第に写した写真の中から、先ずは、この植物の投稿をしてみたく思う。撮る際には、この植物を意識して写していなかったのも認める。たまたま写っていた一枚である。

タネツケバナの変種のタチタネツケバナではないかと思われる。タネツケバナ同様に、この細めの葉が決め手になっている。

あとは、タネツケバナではなく、タチタネツケバナにした理由は、スッと茎が立ち上がっている印象に見える。タネツケバナの方が、根元で枝分かれして、茎が株立ちに多数立ち上がる印象を、私は持っている………今回写したタチタネツケバナと思われる植物の位置は大体覚えたので、今後の成長して行く姿(本当にタチタネツケバナか?)も、たまに観察してみようと思う。

もうひとつ、タネツケバナではなく、タチタネツケバナとした理由は、発見場所が水田等とはかけ離れた場所であるからである。確かに500メートルぐらい離れたところには池はあるが、基本的に湿った環境(谷地であったり)ではない。

では、タチタネツケバナがどういう環境を好むのか知っているのかと聞かれたら、知らないと答えるであろう。タネツケバナではなく、タチタネツケバナと思った理由には、大いに勘の部類も含まれるが、ご了承願いたい。

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その後、タネツケバナの葉がそれほど細くないのを知ることになった。

オオツマキヘリカメムシ つくば市北中部

昨日、カメムシのアルバムの整理をしていた時に、未特定のカメムシの写真を発見。再度、種の特定を試みる。

撮影年月日は、昨年の10月23日。

種の特定をしていて、ブチヒゲツノヘリカメムシという種類も候補に挙がったが、ブチヒゲツノヘリカメムシが、環境省のレッドデータで、絶滅危惧Ⅱ類になっていて、栃木県那須高原と長野県の八ヶ岳の山麓にしか生息していないという事実に行き当たり、種の特定を慎重になっていた。

そんな折、昨日投稿したツマキヘリカメムシを調べていた時に、とても似た種のオオツマキヘリカメムシの特徴として、雄のお尻の方に2つの突起があるとの記事を読んでいたのを思い出し、早速写真と照合してみると、確かに小さな二つの突起が見て取れる。

ここから考えて、上の写真は、オオツマキヘリカメムシなのではと思う。確かに、昨日見つけたツマキヘリカメムシよりは、少し大きめの記憶がある。

ネット上で、このオオツマキヘリカメムシの食草を調べると、ノイバラやキイチゴ類やアザミやイタドリ………人によってはウドやゴンズイと書いている人もいるが、発見場所は水田と畑が隣接する直射日光を遮るものの全く無い結構開けた場所であり、上記の植物が有りそうな場所ではなかった。

記憶を辿ると、エノコログサの群落に大量に生息していたような気がする。

ツマキヘリカメムシ

昨日、庭掃除中に、ふとどけた石の下に5匹ぐらいが集団で越冬していた。

それにしても地味なカメムシ。大きさもそれほど大きくない。特徴と言えば、触角の先のオレンジのところが目に留まるぐらい。

小さいという第一印象を持ってしまった為、紆余曲折したが、ツマキヘリカメムシという種に行き着いた。

微妙に大きくなっただけで、殆ど同じ外見をしたオオツマキヘリカメムシという種もいるが、今回写真に撮ったカメムシは、ツマキヘリカメムシという事にしておく……後で、オオツマキヘリカメムシと判明した場合には、訂正させて頂く。

さて、ツマキヘリカメムシやオオツマキヘリカメムシの事を調べていて、食草は、スイバ、ギシギシ、イタドリ、ノイバラ、キイチゴと書かれている記事をよく目にしたが、我が家の庭に、上の植物は無い気がする。

庭で、このツマキヘリカメムシに出会うのは初めてではなく、昨年の6月半ばの写真にこのツマキヘリカメムシを写したものがあった。種が判明するまでに、9ヶ月弱かかってしまったが……

ツマキヘリカメムシのツマキを漢字で書くと爪黄。触角の先のオレンジの特徴を意味しているのが分かる。

我が家の何の植物に寄って来ているのか、今後注目してみたい。

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2020年3月10日追記

昨晩、ふと、ツマキヘリカメムシの出す匂いはどんなものなのかを確認してみたく思い、少し前に越冬していた庭の石の場所に行き、ツマキヘリカメムシを探してみた。

かろうじて、1匹見つけたので、手のひらに乗せて、軽く摘んでみるのだが、全くの無臭であった。無臭の種なのか、匂いを出してくれなかっただけなのか分からないが、ツマキヘリカメムシの匂いに関して、取り敢えず、報告してみた。