キイロスズメバチ(つくば市中部)

仕事先で、ヤブガラシの花に吸蜜しに来た蜂の写真を撮る。見た感じでは、スズメバチの仲間のような気がしていたが、果たして如何に?

帰宅後に、写真を基に、ネットで調べたところ、キイロスズメバチと分かる。

写真からも分かるように、胸部と腹部に細かい微毛が凄い沢山有るのが見て取れる。この事からも、ケブカスズメバチと呼ばれていたりもする。

世界的に生息域を広げているスズメバチの種類の中では、地域限定で、東アジアで見られるスズメバチとの事である。

性格は、攻撃的。巣は、スズメバチの仲間の中では最大規模になる、所謂、万人がスズメバチの巣としてイメージする大きな球形の蜂の巣である。

10年以上前に、私を刺したのは、その時、樹上に目にした蜂の巣の形状から、おそらくこのキイロスズメバチという種類であったであろうと類推する。

ヒメビロウドコガネ(つくば市中部)

本日、仕事先での昼休み中に、駐車場のすぐ近くの林縁で、1匹だけ見かける。

直ぐに、殆ど見たことない甲虫だと認識したが、その1センチぐらいの大きさが、コガネムシの仲間なのか、大きめのウリハムシの仲間なのか、私には分からなかった。ただただ印象的だったのは、まさにベロー(ビロード)のような肌触りの良さそうな艶艶の外観であった。

その時撮った写真がこれ。少しボケてしまったのが残念。

最近、かなりのコガネムシの仲間を見るうちに、近隣でよく見かけるコガネムシ・ランキングを、自身を持って発表出来るぐらいになってきたと思うが、第1位は、文句なしに、アオドウガネ。第2位は、マメコガネ。第3位以降は、出会い回数10回未満とかで、まだちょっと発表するには出会いのデータが不十分であると言っておく。

そんな中で、この今回の投稿のヒメビロウドコガネは、今のところかなり下位のランキングであるのは言うまでもない。

似た種にビロウドコガネという種類も居るが、参考にしたネット上の写真でビロウドコガネの方が、上翅の溝がハッキリしている気がし、今回見つけた個体が上翅の溝が印象に残らなかった為に、ヒメビロウドコガネと断定したに過ぎない。今度、このようなビロウドコガネの仲間を見つけた時には、手に取り細部もじっくり観察してみたいと思う。

イネカメムシ

昨日の夕方に、我家から約2キロほど離れた親戚の家に立ち寄る。日暮れまで少し時間が有ったので、目に付いた昆虫の写真でも撮ろうと、何枚か写真に収めた。

そのうちの一枚がこれ。

イネカメムシだと思う。似た種類に笹類に付くシロヘリカメムシというのも居るが、この写真のカメムシは、イネカメムシで合ってると思う。

さて、このイネカメムシは、水田周りに集まってしまうとイネの厄介な害虫になってしまうようである。成虫も幼虫もイネの稲穂を吸汁して、お米を斑点米というまだらな色の入ったお米にしてしまうとの事である。一般論で、均一に白いのがお米のイメージを皆持っているのでは無いだろうか。故に、お米農家の駆除の結果か、このイネカメムシという昆虫は、1950年代には、殆ど見かけない絶滅種みたいな昆虫になっていたらしい。

しかし、それから約50年、このイネカメムシの生息報告例が、ここ10年ぐらい少しづつ増えてきているとの事である。

同時に、レッドデータに意識が高そうに思える県(栃木県や千葉県)では、絶滅危惧種(Ⅰ類、Ⅱ類)のような分類に入れられてもいる。

個人的な意見としては、お米を主食として白く品質の良いお米に慣れている日本人としては、このイネカメムシへの正確な知識を市民が持ち、グラスルーツで排除の動きに協力した方が、農薬使用の回数等を減らす方向に繋がっていくのかなと思う。イネカメムシの生きる権利を奪う形で恐縮であり、本当に申し訳ないのだが……

因みに、今回発見した場所から一番近い水田までは、1キロは離れている。イネカメムシ……もっともっと生息範囲や行動が注目されて良い昆虫の筈である。