ナガコガネグモ

昨日、夕方、近所の小川の畔を、子供達と散歩。子供達は、前日の運動会の応援歌を振り付きで大きな声で歌いながら歩いている。街中で同じ事をやったら、クレームが来るに違いない。自然の中で大きな声で歌を歌っても怒られない環境が、ここにはある。

さて、そんな散歩中に見つけた昆虫たちを紹介してみる事にする。

ナガコガネグモ。この蜘蛛は、近隣でよく見かけることができる大型の蜘蛛である。この写真の個体で、手の先から脚の先までの全長で、6センチぐらいであった。手脚を除く体長で、2,5センチぐらい。同サイズで、黒と黄色の模様がベースになっている蜘蛛に、コガネグモという種類も居るが、大抵の人の集中力では、同じ種類に認識してしまうのではないだろうか。ただ、このナガコガネグモの紋様は、他の似たコガネグモの仲間達の中では、一線を画した紋様なのではないだろうか。

そして、この写真の個体は雌であり、雄の方は雌の三分の一程の大きさとの事である。年一化、成体は、8月ぐらいから11月ぐらいまで目にする事が出来るようである。

このクモは、ヨーロッパでも当たり前に見られる蜘蛛との事である。

ナナホシテントウ

昨日、家の近所の道路上で発見。歩を緩めて、写真に収める。

子供の頃からよく知られたナナホシテントウ。植物の枝先や新芽に寄生するアブラムシの類を幼虫も成虫も食べてくれる益虫として捉えられている。

益虫ゆえに、その生態も詳しく研究されている昆虫の気はする。確かに、殺虫剤でアブラムシを殺すより、テントウムシの類が食べて駆除してくれるなら、その方が私は好き。

さて、我家のナナホシテントウは、引こっして来た当時の更地に雑草が生えてるような環境時の方が沢山生息していた気がする。気のせいかも知れないが、様々な樹木が生い茂り、生態系が豊かになるに従って、目に付きにくくなっている気もする。

ミカドガガンボ

昨日のお昼休みに仕事先の森で、このガガンボが大量に発生している場所があった。ただ結構広い森の中の半径30メートルぐらいのエリアに集中して発生していて、森のどこでも見られるわけではない。そして、大半の個体が交尾中である。

この大型のガガンボに似ているネット上の画像達に共通している名前は、ミカドガガンボである。ミカドガガンボで合っていると思う。

この上の写真で、ご紹介したい豆知識としては、昆虫としては珍しいことで、ガガンボの翅は2枚しかないようである。大概の昆虫は、前翅と後翅の合わせて計4枚の翅が有るはずである。そして上の写真をよく見ると分かるが、胸部と腹部が繋がるあたりに、バトントワリングのバトンというか、細いこん棒みたいな器官が左右に付いているのが見て取れる。この見慣れない器官が、後翅の名残という事である。

続いて単体で写真に収めたものを投稿する。

さて、このミカドガガンボの発生状況を見て気になったのは、このミカドガガンボの幼虫が水棲なのか陸棲なのか、どちらなんだろうという事である。

確かに、発生場所から100メートル強ぐらいのところに、富栄養に見える半人工の池は存在している。ただ、池の近くに沢山見られるわけではなく、同じような森が続く中で、空白地帯もあり、限られた発生場所もあるといった感じである。

やはり、同じ森で少し前に見つけたホリカワクシヒゲガガンボのように、朽木の中で、幼虫が成長しているとも想像したいが、現段階で確証は無い。

昆虫の世界って、まだまだ知られていないことが多い事に気付かされる今日この頃である。


2019年9月16日追記

上の投稿より数日後の昨日。近所の小川周りの里山を散策中に、またミカドガガンボが集中的に発生交尾しているエリアを発見。これにより、地元でも棲息しているガガンボと分かる。

ここで、また疑問が生まれて来たのだが、この近辺の水路をガサガサすると水中から、大きな茶色いイモムシみたいのが沢山見つかる。これがガガンボの幼虫である事は、私は知っているのだが、その大型のガガンボの幼虫が、この大型のミカドガガンボも幼虫であるとも考えたくなる。いつか突き止めてみたいと思う。

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2021年6月19日追記

昨晩、我家の外灯下に来ていたガガンボである。

ただ、そのサイズが半端なく大きかった。体長で8センチぐらいあり、私が見た事があるガガンボの中では最大であった。

我家の外灯下には、様々なガガンボが寄って来るが、これまで大きいガガンボだなと感じていたヤチガガンボよりも、一回り大きい感じであった。身体もゴツくてトンボサイズである。

もっと自然色の強い場所で見ていた時は、ここまで大きいとは思わなかった。

日本最大のガガンボと言われるだけはあるなと思った。

ちなみに、都道府県が独自に指定するレッドデータでは、群馬県が絶滅危惧種Ⅱ類に指定している。