アオモンイトトンボ

少し前に近所の里山を散策した時に、イトトンボの類が多く見られる地帯があった。基本的に、私が住む郊外の環境では、茂みや草叢に目を凝らすと、想像以上にイトトンボを見つける事が出来る。それにしても、この地帯は、他の場所よりも、かなり沢山イトトンボが生息している地帯と言い切れる一帯であった。

この写真のトンボは、アオモンイトトンボと思われる。日本海側の寒い地域や北海道には居ないトンボらしい。また生まれた水辺を余り離れないとの記事も多く見かけた。

という事は、明らかに蓮田の近くに沢山居たので、蓮田がヤゴの生育場所で有り、発生源になっていると思われる。

ちなみに、雌には、雄と同じ模様のタイプと、全く違った雰囲気のオレンジ色になるタイプが存在するとのことである。

そんなアオモンイトトンボの雌と思われるオレンジ色のタイプの写真が以下の一枚。(同じ場所で撮影)

このアオモンイトトンボ始め、イトトンボは空中を縦横無尽に派手に飛行しているというよりは、草から草へ、枝から枝へと、ゆっくりフラフラと目立たぬように飛んでいるので気が付きにくいが、茂みに目を凝らすと、意外と身近に居るトンボである。そして、フラフラとのんびり飛んでいるように見えても、小さな虫が目の前に現れると、手足を器用に使い、一瞬で捕まえてしまうのである。

また、我が家の庭でも数種類のイトトンボを見かける事があるが、どこの水場で誕生したものが飛来しているのか、想像できない。近場にそれらしき水場が思い当たらないので、比較的移動距離(水場から200メートル圏内とか)は持っているトンボだと思うというのが、私の私見である。

シリグロハマキ?(成虫)

少し前の庭の夜のパトロール中に見つけて撮っておいた写真を投稿する事にする。写真は、かなりピンボケで、正確に種を特定するには不十分極まりないが、庭にこんなハマキガの一種が居たという事を備忘録的に投稿させて頂きたい。

2センチ前後のとても小さめの蛾で有ったが、紛らわしい種類が2,3種類存在するが、現段階では、シリグロハマキということにしておく。

再度、見つけて鮮明な写真が撮れたり、この蛾の生態解明につながるような行動を見かけたら、投稿をアップデートする事を約束する。

マシジミ

さて、マシジミという小型の淡水2枚貝は、身近な水路や小川には、意外と生息しているものである。

マシジミを見つけ易い環境としては、湧水から端を発した水流や水質の恩恵を受けやすい場所。ただし、落ち葉とかが長期堆積してしまって、タンニンとかが溶け出しすぎてる水質には棲めない。一番良い底質は、砂利とか小石混じりの土・砂底。植物の新陳代謝で出来る富栄養の泥底も苦手。

上の条件は、マシジミにだけ当てはまる条件では無く、殆どの淡水2枚貝が好む条件の気がする。(大型になる旧ヌマガイは、比較的富栄養の水質に耐えてる気がする。)

さて、先日、小さめのドブガイ集めをした際に、無数のマシジミも網に入ってきた。殆どは、天命を終えた死んだ殻だが、4割ぐらいは生体である。そのうちの、大きめの数匹を持ち帰って来て写真に収めた。

大きいもので、3センチ弱ぐらい有るのではないだろうか。比較的大きめのマシジミが居る小川だと思った。

ところで、マシジミに関するネット上の投稿を見ていると、色が黒っぽいのが在来種のマシジミで、クリーム黄色っぽいのが、外来種の台湾シジミであり、目下、外来の台湾シジミが在来のマシジミに取って代わろうとしているとの多数の投稿に出喰わす。

これって、本当だろうか?真実は、フィールドに出て、自らの目で、条件の違う水系で、何百というシジミを手に取って観察してみてから、自分自身で答えを見出して欲しい。自ずと、シジミの殻の色や形態に、法則が見出せる筈である。

先ず、上の写真からでも、小さめのものは黄色がかっていて、大きめのものは黒っぽいことがわかる。大き目の個体達は、蝶番みたいな役割をしている近くの殻の膨らんだ場所に欠けが目立つことがわかる。小さめのものは、無傷であるものも写っている。

要は、大きめのものは、それだけ長い年数を生きている内に、その膨らみのところが小石などに徐々に擦れて削れて来た証拠だし、もしかしたら大雨の時とかに、流され、川底を転がり傷ついたのかもしれない。極論を言うと、それだけ、災難にあったり、経年劣化にあっている結果が、殻の褐色・黒化に繋がっていると思われる。

そして、フィールドで、同じサイズのクリーム黄色の殻の個体と黒褐色の殻の個体を手に取ると、明らかにクリーム黄色の個体の方が、厚い頑丈な殻であることに気付く筈である。

そして、このクリーム黄色の個体達は、生息場所に少し共通点がある時があって、畑等の土が流れ込んだりしてる栄養分が沢山含まれた土の中に潜っている個体が、概してクリーム黄色の頑丈な殻になっていることが多い。そして、この流れ込んだ土に住む利点は、小石とか石といった障害物に邪魔されることなくマシジミが移動できるということである。例えば、深めに潜ったりとか。

ある例としては、中型のU字溝を使ったコンクリートの水路にコンクリートの欠損箇所が出来て、水路に隣接する休耕畑の土が一部流れ込んでいる場所があった。その休耕畑は、谷地の湧き水の流出場所とも言えて、少し湿った休耕畑でもあったのだが、水面から1メートル弱上に広がるその湿った休耕畑には、偶然掘った時に気が付いたんだが、凄い殻の頑丈なクリーム色の大きなマシジミが、湿った土の中に沢山生息していた。全くもって水中とは言えない場所であった。そして、興味深いのは、その土の中からは、褐色や黒の殻をしたマシジミは全然現れないのであった。

この反対の例として、石や小石の間に挟まれて身動きの出来なくなったマシジミも沢山目にするが、これらの個体は、土に埋もれていた箇所は、クリーム黄色のままで、水流に触れていた部分だけが黒褐色化してる個体にもよく出会う。

要は、酸素を含んだ水が、シジミの殻を酸化させて脆くしている感が有るのだが、この過程で、理由は分からないが、マシジミの殻が脆くなり黒褐色化するのである。

単に、外見上の殻の色や殻の内側の色で、種を判断するのは危険であると言いたい。

最後に、このマシジミのネタで、3個ほど興味を引きそうなエピソードを披露して、このマシジミの投稿を終わらせたいと思う。

エピソード1 近所で採ったマシジミを食べたことがあるが、時期にも依るのかもしれないが、泥の風味が抜け切らない。ただ、私達が普段スーパーとかで買ってくるヤマトシジミの殻の割には小さく萎んだ身とは違って、殻のサイズに見合ったプリプリの身が詰まっている。

エピソード2 数年前に近所の水路のひとつの最上流部の枡の深みで、3,5センチぐらいのとても大きな真黒い殻のマシジミを数匹見つけた事があるが、その時見つけたマシジミの軟体部分が青味がかった白色であったのが忘れられない。殆どのマシジミの軟体部はクリーム色である事から、あの大きなマシジミが同一種だったのかという疑問に始まり、マックスぐらいの大きさの老体になると、軟体部の色も変化するのか知りたい。

エピソード3 淡水にいるのはマシジミ。汽水にいるのは、ヤマトシジミ。この認識でいると、淡水の水路に居るのは、全てマシジミと思いがちだが、私の住む茨城県だと、佐原辺りの水路で採れるのは、ヤマトシジミだったりする。ハクレンやアオウオの幼魚が採れる佐原の水路で、ガサガサの網にシジミがいっぱい入ってくる水路があった事を思い出し、確認しに行った事があった。案の定、ヤマトシジミであった。