オオチャバネセセリ(成虫)

数日前、土曜日の早朝、珍しくエッて言うぐらい早く目覚め過ぎたので、近所の里山を散策。

子供の頃に見慣れた蝶の写真を撮る事に成功。よく逃げられずに、写真に収める事ができたと思う。

家に帰り調べたところ、オオチャバネセセリと判明。他に似た紛らわしい種類に、イチモンジセセリとチャバネセセリが居るが、イチモンジセセリの後翅の小さな白い斑点は縦に一直線に並ぶ、一方、チャバネセセリの方は、斑点が目立たない程凄く小さく並びもズレが有る。そして、この投稿の主役であるオオイチモンジセセリは、上から、短、長、長、短、長と白い点が並ぶとの事である。

さて、このオオチャバネセセリを調べていて分かった事に、この蝶は、年々、生息数が減っている蝶のようである。近隣県だと、千葉県が、絶滅危惧種Ⅰ類、埼玉県が、絶滅危惧種、神奈川県が、絶滅危惧Ⅱ類、栃木県なんかも、要注目種に指定している。平地だと中々見れなくなって来た蝶のようである。山地に住む蝶のイメージになって来ているとの事である。

このオオチャバネセセリの成虫は、アザミの花で一番吸蜜するらしく、幼虫は、イネ科のススキやアズマネザサ(所謂、篠竹)等を食し成長するとの事である。私の住む地区は、高い場所でも標高30メートル程度の平地であるが、野の花として、アザミはよく咲いているし、アズマネザサも、所々に群落を無数に作っている。

平地から姿を消しつつある蝶が見れる環境を大切にしたいね。

カナブン

私が住む地区にも、勿論カナブンは生息していると思うけど、取り敢えず先程、近隣の市で仕事の休み時間に見つけたカナブンの写真を投稿しておくことにする。

さて、私が虫の写真を撮っていると、我が子に限らず子供達が、「あそこにも、こんな虫がいるよ!」って教えてくれる事がある。そんな会話の中で、このコガネムシ科の昆虫達は、何故か子供達は、全てカナブンと表現する。きっと、親や先輩達から、この手のコガネムシ科の昆虫は全てカナブンと教え込まれているんだと思う。

実際は、カナブンと言う種類は、コガネムシ科の昆虫達の一部であり、大抵の場合、カナブンと認識されている昆虫達は正式にはカナブンでは無い。

カナブンと似たようなコガネムシ達との相違点を簡単にまとめると、身体的特徴としては、カナブンの方が頭部に特徴があって、動物のバクみたいな長い鼻を持っているように感じさせる。間違えそうなコガネムシ達も、少し同じような頭部は持っているのだが、その鼻みたいな頭部を長く伸ばしている瞬間を中々目にする機会をくれない。頭部の形状の丸みの感じも、カナブンとカナブンに間違われるコガネムシ科の甲虫達とは微妙に違う。また、上翅の付け根の蝶番みたいなイメージの所(小じゅん板)の小さな三角形のパートが、カナブンは大きな二等辺三角形で、一方のコガネムシ達の方は、くっきりしない小さな角の削れた正三角形みたいな形をしている。

また食性も大きく違い、カナブンの成虫が食べるのは、クヌギ等から滲み出て来る樹液。幼虫は、フカフカの腐葉土の中で育ち、腐葉土を食べて分解する。一方、コガネムシ達は。成虫が食べるものは植物の葉等。幼虫が食べるものは、種によって好みがあるようだが、あらゆる植物の根。

確かに、昔は、夏の風物詩のカブトムシやクワガタ探しの小冒険では、昼行性のカナブンには、子供達は出くわし、色とりどりのカナブン達を捕まえたものだった。しかし、雑木林で、樹液が出る木が少なくなってる昨今、カナブン自体の数も少なくなってきているのは否めない事実なのかもしれない。そして、私たちの地域で、人家周辺で普通に見かけるのは、益々カナブンでは無く、コガネムシの類である可能性が強くなってきているのも確か。

もし、緑に輝く虫や、似た形の虫を、一緒くたにカナブンと表現する大人が居たら、時代について行く感覚と正しい知識を身につけて行ってもらおう。そんな私も、コガネムシとカナブンの違いが分かったのは、一昨年からである。

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マメコガネ

取り敢えず、さっき仕事の昼休み中に見つけて写した小さなコガネムシの一種の写真を、忘れないうちに投稿しておく。何処にでも居る昆虫の気がするが、我が家の近所で、確実に見つけるまでは、()の形で、最初に見つけて写真に納めた場所をタイトルに記しておくことにする。

写真だと分かりづらいが、大きさは1センチちょっとぐらい。すぐ近くには、交尾中の他の2匹も居た。

成虫は、主にマメ科の植物の葉を食べるみたいだが、他の植物も同じように食害する。幼虫は、植物の根を食べて成長する。芝生の根なども好きみたいなので、ちょっとあらゆる人間に嫌われてしまう要素は持ってる昆虫。

ところで、このマメコガネは、1900年代初頭に、アメリカへと意図せず移入されてしまい、天敵の居なかったアメリカでは、爆発的に増え、農作物に甚大な被害を与えてしまった事がある。そして、現在も、このマメコガネの脅威は、突発的に続いているようである。近年では、ヨーロッパへも進出してしまっているらしい。

北米での呼び名は、ジャパニーズ・ビートル。

因みに、アメリカに、天敵が居ないって、どういう事なんだろう?こうした明らかに害虫として扱われている昆虫は、真の生態や習性や、自然界でのバランス関係等、どんどん貪欲に研究されるべきだと思う。

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