フタスジナメクジ(ナメクジ)

マダラコウラナメクジの投稿をして以来、多くの方のナメクジに関するネット上の記事を読まさせて頂くうちに、日本に生息するナメクジの種類に少しづつ知識や興味が湧いてきていたのだが、もしかして、我家の庭には、一般的によく知られているチャコウラナメクジ以外に、別の種類が居ないかなとという疑惑が浮上してきた。

というのも、庭に茶色っぽいのとは違うグレーのナメクジも居ないか?という朧(おぼろ)げな残像が脳裏をよぎるのと、そのグレーのナメクジの正体と言える日本在来の所謂ナメクジ(フタスジナメクジ)の特徴として、樹上によく這い上がるという性質が有るという記事を読んで、今の土地に引っ越してきて、まだ植えた庭木が小さかった頃、ことごとく庭木が、ナメクジの猛攻にあった事を思い出した。

春先の芽出しの頃に、夜になると、大抵の庭木の芽という芽を舐め尽くしている無数のナメクジ達に、閉口したのをハッキリと覚えている。最初のうちは、植木用のハサミで、ナメクジの身体を半分に切って退治していたが、翌晩には、また、減るどころか、更に多くのナメクジが、木や花の芽を舐めまくっている姿を目にし、ナメクジって、身体を分裂させた分だけ、増殖していないかと疑心暗鬼になってしまうほどだった。

そんなナメクジの猛攻も、数年で終息。原因は、ナメクジの減少と時を同じくして、庭で見かけるようになった天敵のコウガイビルの台頭かと勝手に思い込んでいるが、真実や如何に。

そして、今年、あのグレーの時にずんぐりむっくりしたナメクジの残像に、再度出会いたいなと思っていた矢先、偶然にその機会は訪れた。

雨上がりの夕方、偶然、2メートルぐらいの樹高のモミジの木を眺めていた時に、随分高い位置の葉っぱの上に、ダンゴムシらしきものを見つけ、手繰り寄せてみたところ、それはダンゴムシでは無く、ナメクジである事に気が付いた。

しかも、グレーのずんぐりむっくりした奴。以下が、その写真。アップしてから思ったが、下のナメクジは、茶色っぽくも見えますね。💦

この時は、これが、所謂、在来のナメクジの子供なのか、庭でよく見かけて、ハッキリとその特徴を見極めていたチャコウラナメクジの子供なのか、分からなかった。正直、甲羅の名残りが見えると言えば、見える気もするし。

しかし、その晩、庭のマユミの木を昇る明らかに甲羅の名残りの無いグレーのナメクジを見つけ、写したのが、下の一枚。

甲羅の名残りは、全然見て取れない。色もグレー。これが、日本在来のフタスジナメクジという所謂ナメクジと呼ばれているナメクジなのかなと思う。

我家の庭には、やはり2種類のナメクジが居た事が判明。このフタスジナメクジは、近年、都会部では、チャコウラナメクジに取って代わられ、殆ど姿を見なくなってるとの記事も読むことがあったが、少なくとも我家の庭には、2種類のナメクジが居ることは分かった。

下の写真は、本日、職場の近くで、チャコウラナメクジでも居ないかなと、ひっくり返した一発目のブロックの下に居たチャコウラナメクジの子供達。ハッキリと甲羅の名残りを見て取れる。ちなみに、後から気が付いたけど、よく見ると極小の陸生貝も写ってるね。(笑)

リンゴドクガ

昨夜、久し振りに懐中電灯を片手に、我家の庭の夜間パトロールをしてみた。

最近、我家の庭の生態系のバランスが取れているのか、何かが異常繁殖してる?とかは、感じないし、小さな昆虫達にとっては、捕食者達の数が増えているのか、あまり出くわさなくなってきている気がするが、昨夜のパトロールでは、数種類の昆虫や小さな生き物を見つける事ができた。

雨上がりのモミジの木に1匹だけくっ付いていたのが、この蛾の幼虫。

リンゴドクガの幼虫。我家の庭では、ごくたまに見かける。大抵は、単独で1匹見つかるだけで、今回もそう。

そして、ドクガと呼ばれてるけど、毒は無いらしい。写真では、下の方が頭になるが、頭の方にある黒いラインは、興奮するともう少し太く押し出されて来るとの事である。カレハガの幼虫とかと同じ形態かな。

また、尾の方から2節目に、極小の粒が見てとれるが、これが、腺状物という器官で、興奮すると膨らみ、何か敵に不快な物質を出すところらしい。確かに、カレハガの幼虫も観察しようと捕まえた直後、尾の方に、オレンジのポチッとしたものが現れたのを覚えている。

このリンゴドクガの幼虫は、広く広葉樹の葉なら、結構何でも餌にできるタイプなのではと思うので、個別に樹木の名前をここであげることは控える。

毒が無いのにドクガと呼ばれ、人間から忌み嫌われる。人間だったら、人権問題だよね。虫達も、正しい名前で分類される日が来ること、もしくは正しい知識で接せられる日が来る事を願って、この投稿を締めくくる。

ニホンヤモリ

私が住む茨城県の南部では、以前、私が住んだことのある九州や、埼玉の都心に近いエリアで当たり前に見かけていたのとは打って変わって、ヤモリはそんなには沢山居ない。

私の中での夏の風物詩に、家の窓から漏れる灯りに集まる虫達を、ヤモリが捕食するのを、家の中から、窓ガラス越しに眺めるというものが有るのだが、そのヤモリの行動は見てて飽きず、ヤモリって可愛らしい生き物だなというのが、私の中でのヤモリの印象である。

しかし、茨城に移り住んで10年近く、中々、ヤモリとは出逢えない日々が続いていた。雨風を凌げそうな倉庫内に舞い込んだ落ち葉等を、職場近くで掃除してる時に、極たまに、眠そうに小さなヤモリが現れるのを見て、ヤモリが生息はしているんだなと実感するぐらいであった。やはり、南方系の生き物のヤモリは、真冬にマイナス10度近くになる地域では、生息できないのかな〜と分析していた。

そして、新築した家の外灯に、ヤモリが寄って来てないか、毎年暖かくなると、期待に胸膨らませてる自分が居たけど、その後も、我家の壁にヤモリの姿を見つける事は無かった。

そんな折、真冬の寒い時期に、近くの妻の実家の古い物置の中の物を整理する機会が有った。要らないものは処分しようと色々な箱を開けると、中から丸々太った冬眠中のヤモリが、次から次に現れたのだった。

私は、そのうちの15匹ぐらいを、我家に持ち帰り、隣接する土地の使われていないボロボロの廃屋化した物置の中に、滑り込ませた。もちろん、我家の敷地内で繁殖してくれたら、嬉しいのにとの気持ちを込めて……と同時に、今までと違う環境に、真冬のこんな時期にリリースして、冬の寒さを生き残れるんだろうかとの罪悪感も、有ったことにしておこう。

そして、リリースした事も忘れかけたその年の夏の始め、妻が帰宅の時に玄関の外灯の所から、ヤモリっぽいのが、落ちてきて、植え込みに消えて行ったような気がすると言ってきた。私は、直ぐに、大きさ?等の質問をした。大きさに関する質問をした理由は、リリースした丸々太ったヤモリ達が生き残っているのか、新しく生まれた小さなヤモリを見たのかが知りたかったのだ。

それから、数日後、家の大きな明かり取りの窓に、子供が何か多分ヤモリっぽいのが付いているよと、興奮気味に教えてくれた。確かに、ヤモリだった。しかも、私がリリースしたもの達より、明らかに小さな個体も混ざっている。

今年も、数日前に、大きな明かり取りの窓にへばり付き、灯りに寄って来る虫を狙うヤモリを見ることが出来、ほっと一安心!

ヤモリ、可愛いよね〜


ちなみに、このヤモリという生き物。古来から日本に生息していたというわけでは無いらしい。平安時代辺りに、入ってきたと言ってる人達も居る。熱帯の国の生き物のイメージがあるし、頷ける。

過去に2000年版の茨城県のレッドデータ・リストでは、今後の生息状況を注視する生き物として紹介されていたみたいだが、その後、生息域や生息報告の増加で、レッドリストからは、現在外されている。

茨城県のホームページでは触れられていないが、生息数増加の一因は、明らかに温暖化も関係していると思う。