セスジスズメ

今年はまだ出会っていないが、昨年の夏のジリジリと照り付ける日差しの中、庭の草むしりをしていた際に、私の目を楽しませてくれたのが、この大きなイモムシだった。

ビロードちっくな黒肌に、ビビッドな黄色やオレンジの眼状紋を備えたセスジスズメの幼虫。

緑や茶色の保護色はまとわず、黒地に派手な沢山の目。とにかく、イモムシ嫌いの人達には、大きさといい、視覚的効果といい、インパクト大なイモムシなのではないかな。

やはり、この目に見える模様は、蛇の目かなんかを意識した擬態なんだろうね。正直、私も、突然対峙した時、この手の幼虫には少しひるむもんね。

さて、セスジスズメの幼虫の好物は、ヤブガラシ、ノブドウ、ホウセンカ、サツマイモ、サトイモの葉っぱ他。もちろん、我家で見つけたセスジスズメの幼虫が食べてたのは、ヤブガラシ。厄介な雑草を食べてくれてる分には、有難いよね。過去に、義父の畑に、サツマイモの苗を沢山植えて、秋に収穫しに行った時にも、こいつらが沢山付いていたのを、懐かしく思い出した。

下の写真は、昨年の8月の終わりに、近所の小学校の校庭で撮ったもの。これが、セスジスズメの成虫だったのか。今、繋がった。


2019年7月1日追記

昨日の夕暮れ、庭の芝生に少し生えてきたヤブガラシに食らいついている幼虫を発見。すぐに、セスジスズメの褐色が強い個体だろうと、種を断定。

一晩、ケースに入れておいて、朝に写真に撮ってみたが、随分と黒っぽくなっている。昨日の夕方は、もっと薄い色だった。と言っても、誰も信じてくれないだろうが……

マメドクガ

先週末の日曜日の日暮れまじかに、子供達と近所の小川や田んぼの畦道を散歩。目的は、アマガエルのオタマジャクシを捕まえる事。

その時に、小川の中から生えている草に付いていたのが、この毛虫。

最初は、セスジヒトリの幼虫と思い、ちょうど写真に収めたかったので、捕まえてみたものの、どうも印象が違う。取り敢えず、写真に収め、家で調べたところ、マメドクガという名前である事が判明。マメドクガという名の通り、マメ科の植物が一応、好きみたい。

小川の中に生えてる草から、ちょうど持ち合わせていた網で掬ったため、頭部から出てる長い毛が片方取れてしまった可能性がある。マメドクガの幼虫さん、スミマセン。

また、毛虫には珍しく眼球が目立つと思い撮った写真が、上の一枚。頭部にポツンと付いている黒い粒は、眼球で合ってるのかな?

因みに、この日の目的であったアマガエルのオタマジャクシの捕獲は、子供達との連携で大成功。数分で、50匹ぐらいを捕まえた時点で、帰路に着いた。

長男曰く、小さな水草が全然浮いていない綺麗に見える田んぼよりも、小さな水草が沢山浮いている田んぼの、風や水流の影響で水草が集まってる場所の下に、オタマジャクシが固まっているとの分析だった。

私も、同じ様に思った。以上。

カシワマイマイ

昨晩、ゴミ捨てついでに、持ち歩いていた懐中電灯で、我家の庭木の一つを照らしたところ、あまりの勢いでムシャムシャ葉や花穂を喰いまくってる生物を発見。

見上げながら、直ぐに、夜空に浮かぶ見覚えあるシルエットは、カシワマイマイなんじゃないかと予想する。そして、捕まえて、写真に収めてみた。ちなみに、この幼虫が食い荒らしていた木は、シャグバーク(shag bark)かシェルバーク(shell bark)か、どちらかは分からないが、私が、ナッツから育てた北米産のクルミの仲間の木だった。

さて、このカシワマイマイは、時に大発生し、森林を食い荒らしてしまい害虫として、捉えられている事実や歴史がある。ただ、面白いのは、大量発生したこの蛾の幼虫も、成長して蛾になる前に、今度は一転、突然、一斉に死んでしまう事が起きる事があるらしい。原因は、カシワマイマイ核多角体病ウイルスというものに感染したり、カビ菌の一種で全滅してしまうらしい。

こんな事実を、キリスト教を熱心に布教してる知り合いやお友達に教えたら、神の仕業ですと格好の説法の材料に使われそうだね。

冷静に考えて、常に、このウイルスは存在していて、幼虫が大量発生してる分だけ、大量死が目に付いてるようにも考えたいが、この辺りの研究も、森林や果樹園の保護のためにも、そして、むやみな農薬散布の軽減に繋がるなら、もっともっと発展して行って欲しいな。

これからの子供達よ、理科の授業や生物の授業に興味を抱き、世の中の役に立つ研究をして行ってくださいという願いで、この投稿を締めるとする。

上の写真は、昨年の同時期に昼間に写したカシワマイマイの幼虫である。