コスズメ 成虫  Theretra japonica (Boisduval, 1869)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

違う角度からの写真をもう一枚。

大きさは、前翅長30ミリちょっとぐらいであったであろうか。

この雰囲気のスズメガで、真っ先に思いつくのは、セスジスズメだったので、セスジスズメを当たると、とても似た種にコスズメという種がいる事を再確認した。

では、セスジスズメなのか、コスズメなのかを、慎重に吟味してみると、上の写真の個体は、コスズメであることが分かった。

セスジスズメとコスズメの成体の違いとしては、セスジスズメの方が、名前の由来にもなっている背の筋がハッキリ目立つようである。他にも、上翅上のラインも、もっと濃くクッキリしている気がする。

幼虫の食草はというと、コスズメもセスジスズメも、どちらもブドウ科のヤブガラシなんかが知られているが、最近、庭のヤブガラシで見かけるのは、セスジスズメの幼虫ばかりで、ここんところ、コスズメの幼虫を目にした記憶が随分とない。そういった意味では、少しラッキーな出会いであったかもしれない。

コスズメの生息分布は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の分布は、朝鮮半島、台湾、中国大陸の東部からの報告が上がっているようである。

一方で、結構雰囲気の似ているセスジスズメの生息分布も記しておくと、国内は、殆ど被っているが、南方系の種らしく、海外は、西はインドまで、南は、東南アジアを経て、赤道を通過してオーストラリアまで広く生息しているようである。

チャイロナガカメムシ  Neolethaeus dallasi (Scott, 1874)

数日前に我家の外灯下に来ていた小さなカメムシの一つである。

大きさは、体長8ミリぐらい。

種名は、調べたところ、チャイロナガカメムシであろうと思う。たまに見かけるカメムシの気がしたので、既に投稿済みであろうと思ったが、過去の投稿を確認したところ、未投稿種と分かった。少し似た雰囲気と名前で、オオチャイロナガカメムシという種が存在するが、こちらは、複数回、投稿していることが分かった。

稲の穂や、ヒサカキやヤシャブシを吸汁することが知られているようである。

このチャイロナガカメムシの生息分布は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外は、朝鮮半島、台湾、中国東部沿岸部。

コゲチャオニグモ  Neoscona punctigera (Doleschall, 1857)

最近、我家の庭で見かけた蜘蛛である。

大きさは、体長10ミリぐらい。

大きめの円網を張っていて、この雰囲気だと、オニグモの仲間であろうとの予測は立つが、調べたところ、コゲチャオニグモであろうとの結論に至った。

コゲチャオニグモというだけあって、焦茶色をした個体も居るのだが、とにかく色彩の変異の多いオニグモらしい。

生息分布の方は、国内は、本州以南……南西諸島まで。海外の生息分布は、韓国以南……インドネシア辺りまで。西は、インドまで。