シロエグリツトガ 成虫 Glaucocharis exsectella (Christoph, 1881) 2

数日前に我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長5-6ミリぐらいのとても小さい蛾であった。

触角を背負っていて、下唇髭がフサフサで長い事から、ツトガ科のツトガ亜科の蛾であろうとは予測が付いたが、調べたところ、シロエグリツトガだと分かった。

確か、シロエグリツトガは投稿済みであったと、過去の投稿を振り返ったところ、少し前にも、シロエグリツトガの二度目の投稿をしていることに気が付いたが、その二度目のシロエグリツトガの写真は、上の写真の個体より全然色が濃く、シロエグリツトガではなく、ハイイロエグリツトガという種だと気が付いてしまったのである。近々、その投稿を訂正しておこうと思う。

以下は、その時の投稿のコピーの一部である。これで、シロエグリツトガの情報は伝わると思う。

幼虫は、スギゴケ科(ナミガタタチゴケ)を食べるとのことである。

生息分布は、国内は、ネット上に書かれている一般的な情報をそのまま載せると、北海道南部から九州近海まで。海外の生息分布は、ちょっと掴めなかった。

ホソオビコマルハキバガ 成虫 Cryptolechia malacobyrsa (Meyrick, 1921.)

昨晩、我家の外灯下で写真に撮った蛾の一つである。

ただ、昨日、初めて目撃したというわけではなく、時々我家の外灯下には顔を出している蛾の気がする。

大きさは、前翅長が8ミリぐらいの蛾である。

種名は、ホソオビコマルハキバガやホソオビキマルハキバガやホソオビマルハキバガといった具合に、ネット上には、3つの種名が錯綜しているが、正しいのはホソオビコマルハキバガだと思われる。

2年前に私も、同じ蛾をホソオビマルハキバガとして投稿している事を確認したが、正式種名は、ホソオビコマルハキバガ。近々、過去の投稿のタイトルを修正しておこうと思う。

ホソオビキマルハキバガという種名で紹介されている方が多いが、ネット上の情報によると、2019年に日本鱗翅学会の会報誌に、Meleonoma属(コマルハキバガ属)に属するホソオビキマルハキバガ(元々は、Acryptolechia属)だと、コマルハキバガ属に属しているのが分かりづらいという事で、この属に所属する蛾達の和名の語尾をコマルハキバガに統一したみたいな内容が書かれていた。

幼虫の食草は不明と記載される事が多い種の気がしたが、枯葉であろうと突き止めている方もいた。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。

キオビベニヒメシャク 成虫 雌雄の見分け方 Idaea impexa impexa (Butler, 1879) 3

数日前に、我家の外灯下にキオビベニヒメシャクが複数匹訪れていた。

近隣で馴染みの種なので、いつものルーティンで何気なく写真を撮っただけだったが、撮った写真を見返しながら、色合いに個体差があるなという感想は抱いた。

そして、更に少し目を凝らして写真を眺めていると、撮った写真の個体達の色合いが違うだけでなく、触角の形状が違うことに気が付いた。

要は、触角の形状に関しては、櫛髭状と糸棒状の差があるということである。

では、触角が櫛髭状の個体の写真から。

触角が櫛髭状なのは確認出来て、色合いは、上のような感じで、キオビベニヒメシャクのキ(黄)の部分は、人それぞれの主観で許容範囲としても、ベニ(紅)の部分は、紅というよりは、茶色っぽく見える。

次に、触覚が糸棒状の個体の写真を以下に。

こちらは、触角が糸棒状であり、色合いは、下地が上の写真の個体より黄色っぽく見えて、帯の部分も、より紅色がかっている気がする。

以上のような比較から、触角の形状の違いで、キオビベニヒメシャクは、雌雄が見分けられる事を掴んだ。更に、色合いの違いも雌雄差と連動していないかと類推したいが、その類推をするには、まだ比較の回数が少ないとも感じている。(光源の当て方によって、蛾の色合いは随分変わるし……。)

今後も、キオビベニヒメシャクに出会った時には、色合いに意識して、観察を続けて行きたく思う。