シロアヤヒメノメイガ 成虫 Diasemia reticularis (Linnaeus, 1761)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長9ミリぐらいだったであろうか。

地際にいたため、カメラをうまく近づけることが出来ず、写真が鮮明に写せなかったのが、種名はシロアヤヒメノメイガだと思う。

似た種にキアヤヒメノメイガがいるが、翅の後端の縁毛が短い簾の如く白く垂れ下がっているように見えるのは、シロアヤヒメノメイガの方の特徴だと思われる。

幼虫の食草は、オオバコ科のオオバコやキク科のコウゾリナが確認されているようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海まで。海外の生息分布は、まさにヨーロッパの蛾という感じで、ヨーロッパには全土に生息している模様。そして、気になるのは、ヨーロッパの寒冷地にも生息しているようで、寒さには順応している蛾なのが分かる。

ただ、オオバコもコウゾリナも、主にアジアで繁栄している植物と知った。ヨーロッパのこの蛾の幼虫は、何を食べているのであろう?

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追記……2年前の7月20日にシロアヤヒメノメイガというタイトルの投稿をしていることに気がついた。しかし、その投稿に写る蛾は、どう見ても、シロアヤヒメノメイガではないことも確認した。

今では、直ぐに、コガタシロモンのと分かるのだが、2年前からは飛躍的に知識が増えた気がする。近々、投稿を訂正しておこうと思う。

セジロトガリホソガ? 成虫 Labdia issikii (Kuroko, 1982.)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長6ミリぐらいだったであろうか。

種名は、カザリバガ科に属するセジロトガリホソガであろうか。

幼虫の食草は、枯葉との事である。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海まで。海外の生息分布は、ちょっとネット上で情報を見つける事が出来なかった。

ヒメネジロコヤガ 成虫 Maliattha signifera (Walker, 1858) 2

先ほど、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長8-9ミリといったところであろうか。

ヤガ科スジコヤガ亜科の蛾だろうなとの予測は付いたし、過去にも複数回見た事がある蛾の記憶があるので、確認の意味合いも込めて調べたところ、ヒメネジロコヤガという種名を確認した。

そして、過去の投稿を振り返ったところ、2年前の9月20日に投稿をしている事が分かったが、今回の方が大きく鮮明に写せたと思うので、再投稿してみた。

幼虫は、イネ科の植物を食べるようである。オヒシバと限定的に紹介されているサイトも沢山あった。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州を経て、沖縄島含む南西諸島まで。海外は、ちょっと面白くて、韓国と台湾にいるのは普通に起こり得ることとして、その延長で、フィリピンなんかにもいるようである。インドの北から南の全般とインドシナ半島。ここまでなら、縄文時代とかに稲作文化と一緒に拡がっていったのかと解釈したいが、ニューギニアやオーストラリア東岸といったアボリジニの領域にも生息しているようである。南半球のその地域には、どうやって拡がっていたのであろうと、気になる。

そして、この蛾は、中国の東岸からの報告がほぼ今のところ見られないのだが、昆虫の拡がり方と人類の拡がり方とを同一視しても良いなら、日本という国には、この蛾の分布と同じように大陸を経由しないで移動して来ている人種が過去に複数いるなと確信する。

ちなみに、このヒメネジロコヤガの幼虫が食べると言われるオヒシバというイネ科雑草の世界分布は、凄くて、緯度が高く寒い地帯と乾燥した砂漠地帯以外は、世界中で見られる植物のようである。