ウチムラサキヒメエダシャク 成虫 Ninodes splendens (Butler, 1878) 2

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長8-9ミリぐらいの小さい蛾である。

ぱっと見、シャクガの仲間であろうと思い、ヒメシャク亜科から当たるが該当種を見付けれず、こうなったらサイズは小さいがエダシャク亜科を当たると、ウチムラサキヒメエダシャクという該当種を見つけた。

このウスムラサキヒメエダシャクの幼虫の食草はエノキとの事である。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州近海まで。海外は、韓国、台湾、中国の東部沿岸部から生息報告が上がっているようである。

最後に、この蛾は、確認したら昨年の4月にも投稿している事に気が付いた。このことからも、年に2回は発生している事が伺える。また、昨年の1回目の発生時の個体の方が、ウチ(内)の部分が濃い色一色に染まっている気がする。この辺りも、それが1化目と2化目の特徴差であるの含めて、ゆくゆくの観察の中から検証していきたく考える。

モンシロルリノメイガ 成虫 Uresiphita tricolor (Butler, 1879)

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾の一つである。

大きさは、前翅長12ミリぐらいだったと思う。

種名は、モンシロルリノメイガ。

先ず、この蛾を見つけた時の第一印象は、近隣では定番のモンキのクロノメイガかと思ったという事である。

一応、写真に撮っておくかと、近づくと、モンキクロノメイガと何か違う気がすると感じた。

具体的に何処が違うと感じたかと言うと……

✳️ モンキクロノメイガより微妙に小さい気がした。

✳️ ここが決め手だと思うが、前翅後端の方の大きな斑から細い線のような紋様が出ていない。モンキクロノメイガには、ほぼその線みたいな紋様がある。

✳️ ここまで来ると、もしかして、明らかに別種の可能性があるとして、2種の画像を見比べてみると、前翅の小さな二つ横に並んだ紋も、モンキクロノメイガとは逆で、モンキクロノメイガは明らかに前縁に近い方が大きい。後翅の紋様もぱっと見は似ているんだけど、よく見ると違う。

そして、これがモンシロルリノメイガという蛾かと相なった経緯である。

ここで、モンシロルリノメイガという種名からイメージされるであろうモンシロ(紋白)とルリ(瑠璃)の要素が、なかなか感じられない蛾だなというのが率直な感想と言っておきたい。たまたま、今回出会ったモンシロルリノメイガが、そうだった可能性も無きにしも非ずと言いたいところだが……きっとそんなことは無いはずと思っている自分はいる。

一方で、似ているモンキクロノメイガとよく出会って来ている身としては、紋が白にしか見えなかったり、光の反射で色合いが瑠璃色に見えるモンキクロノメイガには複数回出会って来ていることは事実と言っておきたい。

さて、この今回の投稿の主であるモンシロルリノメイガの幼虫の食草は、ウツギとの事である。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海まで。海外の分布は、自分には、ちょっと調べられなかった。

最後に、私は、過去にモンシロルリノメイガというタイトルで投稿をしている記憶がハッキリとあったので、自身の投稿を確認したところ、過去の投稿の蛾は、モンシロルリノメイガではなくモンキクロノメイガの方であると思うに至った。近々、訂正したいと思う。

ミツモンセマルヒラタムシ? Psammoecus triguttatus (Reitter, 1874)

先ほど、我家の外灯下に来ていた極小の甲虫である。

大きさは、体長3ミリぐらいだったと思う。

写真には撮ったものの、さてと、この極小の甲虫の種名に辿り着けるかと自信がなかったのが本当のところだったが、前胸背側縁の棘が決め手となった。

この特徴があれば、種に辿り着けるはずと調べたところ、ホソヒラタムシ科セマルヒラタムシ亜科に、似たような甲虫達がいる事を知った。そして、ミツモンセマルヒラタムシという種が、一番近いのではと感じた。

ミツモンセマルヒラタムシの名の由来は、上翅上に二つの黒い対となる小点(小斑)とその下の会合部に一つの黒い斑が見えて、その三つの黒い小点から来ていると思われる。ただ、紋様の個体差もあるようで、上の写真の個体には、対となる小点はないようである。

このヒラタムシ科の昆虫には初めて出会った気がするが、倒木内や樹皮下で暮らす甲虫のようである。

このミツモンセマルヒラタムシの生息分布は、国内は北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の方は、韓国から生息報告が上がっているようである。