アカガネアオハムシダマシ? Arthromacra decora (MARSEUL,1876)  福島県と茨城県県境付近 標高600メートル

茨城県と福島県の県境付近に、植物観察をするお気に入りの場所があり,先週末に出かけてみた。

観察中には、数種の昆虫にも出会ったが、本種もその一つ。

大きさは、体長10ミリぐらい。

近辺には、結構沢山居て、サイズ感にバラツキはないのだが、色合いは千差万別であったかもしれない。

他にも。

この甲虫の第一印象は、とにかく金属光沢が綺麗ということだった。とりわけ、緑色に見える個体達が綺麗に見えた。

カミキリムシにしては触角が短いし,腿が太めなのでカミキリモドキの仲間も考えたが、カミキリモドキ達の上翅はもっと角角していて筋もハッキリしているし。そうこうしているうちに、ハムシダマシの仲間に行き着いた。

そして、厄介な事に、似たような外見の仲間が18種もいる属に属する種と分かったのだが、生息域と外見的な特徴を照合して、アカガネアオハムシダマシなのではないかと思っている。

アカガネアオハムシダマシの生息分布は、国内は、本州福島県以南と九州北部と紹介しているサイトが多かった。ところで、世界の分布を調べようと思ったら、当然、日本の中でも18種に分類されているようなアオハムシダマシ属(Arthromacra Kirby, 1837)のそれぞれの種の分布情報など辿り着けなかったのだが、このアオハムシダマシ属(genus)の世界分布は掴むことができた。同時に,自分にはとても興味深い分布であった。要は日本や朝鮮半島や東アジアの一部に分布している一方で、北米大陸の合衆国東側に濃く生息しているのである。温帯極東アジアのこの属のものがアメリカに外来種としてもたらされたものなのか、元々遠い昔に枝分かれしていったものなのかは、今の私には分からない。

アカクビボソハムシ Lema diversa (Baly 1873)

少し時間が経ってしまったが、2月の頭に近隣で見かけたハムシである。この日は、2月にしては暖かく、多くの小昆虫の活動が見られた。

大きさは、体長6ミリぐらい。

種名は、アカクビボソハムシ。色彩は、変異が多く,色々なパターンがあるみたいである。

食草は、成虫も幼虫も、ツユクサとのことである。

基本的に、春から夏までが活動時期とのことである。

生息分布の方は、国内は、北海道から対馬含む九州を経て、南西諸島まで生息している模様。海外の生息分布は、極東アジアには生息しているようである。

トビイロセスジハネカクシ? Anotylus vicinus (Sharp, 1874)

数日前に我家の外灯下に来ていたハネカクシの一種である。

よく動き回っていたが、とにかく小さい印象が残った。

大きさは、触角の長さを入れないで、3ミリぐらい。

種名は、断定できないが、セスジハネカクシ亜科に属するハネカクシなのは確実であり,その中ではネット上の写真や情報から、トビイロセスジハネカクシという種が似ているのではと思った次第である。

生息分布の方は、国内は、北海道から奄美群島まで生息しているようである。海外の生息分布は、見つける事が出来なかった。