ヒメアカハネムシ? Pseudopyrochroa rufula (Motschulsky 1866)

約10日前に近隣で写真に撮っていた甲虫である。

大きさは、正直に答えると、10日前に記憶した目測サイズを、もはや思い出せない。

最初は、ベニカミキリかと思い、一応写真に撮ったのだが、写真を見返して、カミキリの触角がこんなに立派な櫛髭状の種も珍しいなと思い、調べ直すと、アカハネムシの一種であると分かった。

そして、厄介なことに、アカハネムシとして片付けたかったのだが、どうもアカハネムシは、微妙な違いで更に種が分けられている事を知った。

そして、上の写真の種が何と言うアカハネムシかと言うことになるが、過去に2回見た事があり、“アカハネムシ“と“アカハネムシの仲間“として投稿もしているアカハネムシとの比較で気がつくことは、上翅の微毛の密度が高く短く細かいのか、赤い色が鮮やかに見える点である。もう一つの気付きは、尾部に向けて上翅が下膨れに見える種が多い中、上の写真の個体は、比較的、真っ直ぐに写真上は見える。

あと一つ、ネット上では触れられてはいなかったが、このアカハネムシの仲間は、中脚と後脚の脛節が長めで湾曲が目立つなという点に、私は気が付いた。そうやって、ヒメアカハネムシの画像を、他のアカハネムシ達の画像と見比べると、脛節が少し長いように見えてくる気がする。

一応、ヒメアカハネムシの生息分布は、北海道から九州辺りまでのようであるが、上の写真の個体をヒメアカハネムシとは決して断定はしていない。

ホソニセヒメジョウカイ? Lycocerus okuyugawaranus okuyugawaranus (Takahashi, 1992)

先ほど、我家の外灯下に来ていたジョウカイボンである。

大きさは、体長9ミリ弱ぐらい。

数日前に、同じ我家の外灯下で、一般的な2センチぐらいあるジョウカイボンを1匹だけ目撃していたが、それと比べると半分にも満たない大きさである。

種名はと言うと、正直、自信を持って、これと言うことができない。ネット上で似ているものを探すと、ホソニセヒメジョウカイLycocerus okuyugawaranus okuyugawaranus (Takahashi, 1992)が近いと思うのである。しかし、少数ではあるが、ニセヒメジョウカイという種名Lycocerus lineatipennis (Wittmer, 1953)で、殆ど同じような個体を紹介しているサイトもあるのである。

何が正解なのか分からないのが、現状なのではないだろうか。

ゆえに生息分布も、掴めないが、とにかく上の写真の個体が、茨城県南部の我家の庭にはいるという事である。

ちなみに、ヒメジョウカイという種もいて、ヒメジョウカイは、昨年、福島県の高地で見つけたものの紹介を既にしている。

ルリオオキノコ(ムシ)Aulacochilus sibiricus (Reitter 1879)

最近、近隣で見かけて写真に撮っていた小さな甲虫である。

大きさは、体長9ミリぐらいだった。ルリハムシよりは微妙に大きく、ヨモギハムシよりは少し小さいといった大きさであった。

ただ、尾部の方に向かって細くなっており、胸部の方が大きく見える(上の写真では分かり難い)ところと、触角の先が膨らんでいるところが、ハムシではないなとは見抜けた。

そして、キノコに複数匹いた事を考えると、キノコに特化した甲虫にキノコムシというのがあったよなという記憶がよぎり始めた。

調べたところ、オオキノコムシ科オオキノコムシ亜科のルリオオキノコであろうとの結論に至った。

クジラタケによく群がっているとの事だが、上のキノコがなんというキノコなのか現段階では分からない。(ヒラフスベ《カワラタケ》かなとも思っている。)

ルリオオキノコの生息分布は、国内は、北海道から沖縄本島ぐらいまで生息しているようである。海外の生息分布は、ちょっと分からなかった。