ウスチャジョウカイ? Lycocerus insulsus insulsus (Harold,1878)

最近、我家の外灯下で見かけるようになったジョウカイボンの一種である。

大きさは、体長12ミリぐらい。

ウスチャジョウカイと同定したいのだが、なんか怪しい予感がする。

もう一枚、別の角度からの写真を。

うーん。

ウスチャジョウカイとは断定出来ないが、一応、ウスチャジョウカイの生息分布を以下に書いておく。

国内は、本州の東日本地域。フォッサマグナの中央地溝帯を境にしていると言われている。ここから考えると、この地溝帯に海水が入る2000万年前には、ウスチャジョウカイは生息していてその後、特徴の変異が固定されたとと考えたいが、真のところは、分からない。

ただ、一つ言えるのは、昆虫の歴史の古さである。

コクロコガネ Holotrichia picea (Waterhouse,1875.)

昨晩、庭で見かけたコガネムシである。

比較的小型のコガネムシで、コガネムシムシの仲間としては、少し早い出現だなと感じた。今のところ、今年は、コガネムシの類は、ヒラタアオコガネしか見ていないが、ヒラタアオコガネは、毎年春早くから出現しているコガネムシではある。

大きさは、体長14-15ミリといったところであった。

種名はと言うと、コクロコガネなのではと思う。

同じような名前の種に、オオクロコガネとクロコガネがいるが、オオクロコガネとは間違いようがないかもしれない。オオクロコガネは、もうちょっと大きくて、汚い汚れたような外観である。

では、クロコガネはと言うと、頭部の方の毛があまり生えていないとのことである。そうすると上の写真の個体は、頭部の顔の辺りに長毛が結構生えているのが見て取れるので、コクロコガネなのかなと思いたい。

通常なら、これからの季節、我家の外灯下でも、同じような黒いコガネムシは沢山見れるので、観察を続けて、違いを見出してゆきたいと思う。

コクロコガネの生息分布は、国内は、北は北海道から、南は屋久島までいるようである。海外は、朝鮮半島にはいるようである。

ヒメアカハネムシ? Pseudopyrochroa rufula (Motschulsky 1866)

約10日前に近隣で写真に撮っていた甲虫である。

大きさは、正直に答えると、10日前に記憶した目測サイズを、もはや思い出せない。

最初は、ベニカミキリかと思い、一応写真に撮ったのだが、写真を見返して、カミキリの触角がこんなに立派な櫛髭状の種も珍しいなと思い、調べ直すと、アカハネムシの一種であると分かった。

そして、厄介なことに、アカハネムシとして片付けたかったのだが、どうもアカハネムシは、微妙な違いで更に種が分けられている事を知った。

そして、上の写真の種が何と言うアカハネムシかと言うことになるが、過去に2回見た事があり、“アカハネムシ“と“アカハネムシの仲間“として投稿もしているアカハネムシとの比較で気がつくことは、上翅の微毛の密度が高く短く細かいのか、赤い色が鮮やかに見える点である。もう一つの気付きは、尾部に向けて上翅が下膨れに見える種が多い中、上の写真の個体は、比較的、真っ直ぐに写真上は見える。

あと一つ、ネット上では触れられてはいなかったが、このアカハネムシの仲間は、中脚と後脚の脛節が長めで湾曲が目立つなという点に、私は気が付いた。そうやって、ヒメアカハネムシの画像を、他のアカハネムシ達の画像と見比べると、脛節が少し長いように見えてくる気がする。

一応、ヒメアカハネムシの生息分布は、北海道から九州辺りまでのようであるが、上の写真の個体をヒメアカハネムシとは決して断定はしていない。