カタシロゴマフカミキリ Mesosa (Perimesosa) hirsuta hirsuta (Hayashi,1965)

最近、近隣で見かけ写真に撮っていたカミキリの一種である。

大きさは、体長15ミリぐらいだった。

この手のカミキリで近隣でよく出くわすのは、ナガゴマフカミキリだが、ナガゴマフカミキリよりはずんぐりとしていて、上翅の紋様も違うように見えるし、なんと言っても、上の写真のカミキリには、毛が生えているのが目立つ。

こうして、しっかりと調べてみたところ、カタシロゴマフカミキリという種と判明。

各種紅葉樹やマツの枯木に集まるカミキリのようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海まで。最近、対馬亜種は、同一種とみなされたようである。

海外の生息分布の方は、ちょっと厳密には分からなかったが、この手のカミキリが属するゴマフカミキリ族は、ヨーロッパから極東アジアまでのユーラシア大陸といったちょっと雑に言い換えると動物地理学的な旧北区には繁栄しているカミキリの仲間のようではある。

クロヘリヒメテントウ Scymnus (Neopullus) hoffmanni (Weise, 1879)

ちょうど1週間前に我家の外灯下に来ていた極小の甲虫である。

大きさは、体長2ミリぐらいだったと思う。もちろん、肉眼だと黒い砂粒が動いているぐらいにしか見えないレベルである。

写真に撮って初めて、概要が掴めるわけだが、この写真の甲虫は、クロヘリヒメテントウかと思われる。

会合部の方が黒く、外縁の方は茶色なので、何処が黒縁(クロヘリ)なのか分からないが、産毛が生えているところや、極小のサイズや、この紋様を考慮すると、クロヘリヒメテントウなのかなと思う。

水辺付近のイネ科植物で見られるとのことだが、 我家から一番近い水田までは4-5百メートルはあると思う。しかし、この暑さ真っ盛りの今の時期、水田絡みの昆虫は、明らかに我家の外灯下に集まるようになって来ている。

最後に、生息分布は、国内は、北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の方は、日本と韓国に生息報告が集中している。

ミツモンセマルヒラタムシ? Psammoecus triguttatus (Reitter, 1874)

先ほど、我家の外灯下に来ていた極小の甲虫である。

大きさは、体長3ミリぐらいだったと思う。

写真には撮ったものの、さてと、この極小の甲虫の種名に辿り着けるかと自信がなかったのが本当のところだったが、前胸背側縁の棘が決め手となった。

この特徴があれば、種に辿り着けるはずと調べたところ、ホソヒラタムシ科セマルヒラタムシ亜科に、似たような甲虫達がいる事を知った。そして、ミツモンセマルヒラタムシという種が、一番近いのではと感じた。

ミツモンセマルヒラタムシの名の由来は、上翅上に二つの黒い対となる小点(小斑)とその下の会合部に一つの黒い斑が見えて、その三つの黒い小点から来ていると思われる。ただ、紋様の個体差もあるようで、上の写真の個体には、対となる小点はないようである。

このヒラタムシ科の昆虫には初めて出会った気がするが、倒木内や樹皮下で暮らす甲虫のようである。

このミツモンセマルヒラタムシの生息分布は、国内は北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の方は、韓国から生息報告が上がっているようである。