ナガゴマフカミキリ 

最近、近隣で見かけて、写真に撮っていたカミキリムシである。

初めて見るカミキリの気がした。

大きさは、体長18ミリぐらいだった。真上から見た時に、牙というか顔が見えないのは、フトカミキリ亜科の特徴である事を知っていたので、フトカミキリ亜科を当たると、直ぐに、ナガゴマフカミキリという種がヒットしてきた。

イチジクやフジやサクラや柑橘類等、様々な木の枯れ木などに集まるとの事である。

このカミキリを見た場所は、確かに、様々な木が覆い茂っている場所だったが、取り敢えず、上記の樹木で当てはまるのは、フジかなぁー。

オバボタル

昨日、近所の谷地を散策している時に、見かけて写真に撮っていた。

大きさは、12ミリぐらいだった。ホタルの仲間なんだろうなとの予感はしたが、所謂黒地に赤い色がアクセントに入るホタルに擬態する甲虫は多いので、慎重に調べてみた。

すると、やはりホタル科のオバボタルという種であろうとの結論に至った。似た種に、オオオバボタルという種も居るが、オオオバボタルとは、背胸部の雰囲気が違う気がする。

このオバボタルが発光出来るか否かに関しては、色々な情報があった。例えば、羽化直後は結構発光するとか、地味に点滅無しで発光するとか、発光はしないとか………。今思えば、確認するために、持ち帰って来れば良かったと後悔している。

棲息場所としては、低地の里山のような場所との事だが、このオバボタルがいた場所は、杉、ヒノキ、サワラの人工林と在来の各種低木が混じり合うような、暗く湿った林であった。近くには、ゲンジボタルやヘイケボタルも棲息できそうな水路も流れているが、このオバボタルの幼虫は、陸生との事である。

コガムシ

昨晩、ふと、近所の徒歩でも簡単に行ける大きめの駐車場に立っている水銀(?)灯を訪れてみた。

昨年は、繁く訪れ、多くの灯りに集まる昆虫達を見かけて写真にも撮った。この場所を訪れる理由のひとつに、我家の外灯下に集まる昆虫達が少ない時に、近くの他の場所はどうなのであろうとの比較の目的もある。概して、我家の外灯下に集まりが悪い時は、どの場所にも、あまり多くの昆虫達は集まっていない気がする。

そして、少ない獲物の中で、以下の甲虫が駐車場のアスファルトの上を歩いているのを見かけた。 

大きさは、25ミリぐらいかな。こんなツルツルの表面のコガネムシは見たことないと、用意周到に持っていたプラケースに入れて持ち帰ることにした。

ただ、帰宅後に一応、コガネムシの仲間の写真を、片っ端から当たるが、ヒットして来るわけはない。おまけに、コガネムシの仲間特有の触角の先のふさ髭みたいな物が見て取れない。

この時点で、ピンと来た!この顔は見覚えがあると。

そうだ、谷地の田んぼの端っこに溜まる藁クズのゴミをガサっと網で掬うと入ってくる水生昆虫のガムシだと……。

上の写真の個体は、ガムシだと思う。ガムシやゲンゴロウが灯火にやって来るのは知っていたが、本当にそれを確認出来た。この灯火のある場所から一番近い水田や旧耕田まで、6〜700メーターといったところであろうか。

最後に、このガムシを調べていて愕然とする情報に出会った。環境省のレッドデータで、準絶滅危惧種に指定されているではないか。という事は、多くの都道府県が独自のレッドデータでレッドリストに入れている事を意味するが、案の定、23もの都道府県が、準絶滅危惧種以上の指定をしている。

そんな扱いを受ける昆虫が、身近に当たり前にいる環境……大切にしたいね。

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2021年7月8日追記

上の投稿の翌日に、ガムシと言っても、ガムシ、コガムシ、ヒメガムシと3種類ぐらいに分かれている事を知った。

そうすると、私が見た上の写真の個体は、体長35ミリ以上とかはなかったので、コガムシなのかなと思う。

ヒメガムシというのは更に小さいようである。15ミリ前後。

ただ、コガムシも、ガムシ程ではないが、少なくなって来ている甲虫のようで、環境省のレッドデータには登録されていないが、20もの都道府県が準絶滅危惧種以上の扱いをしていることを知った。

それにしても、ガムシの平均サイズ35ミリ以上とかって、どんだけ大きい水生昆虫だと感じた。余裕で小さめなカブトムシのメスぐらいはある。