ウコンエダシャク 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていた蛾のひとつである。

随分鮮やかな黄色の蛾が飛んでいることに気が付いたが、なかなか静止してくれないし、静止しても、写真が撮りやすいように、翅を全開にして止まってくれない。

なんとか以下の一枚を写した。

この蛾は、翅の形状が特異だった事もあり、既にネット上の図鑑のようなもので知っていたが、大きさまでは把握していなかった。大きさは、期待外れに小さく、25ミリ〜30ミリといったところであった。

類似種に、ヒメウコンエダシャクという種も居るらしいが、そちらとは、上翅と後翅に跨る二つの紋の形状で見分けるのが分かりやすいかと思った。

そして、その特徴を当てはめると、上の写真の個体は、ウコンエダシャクかと思われる。

また、このウコンエダシャクもヒメウコンエダシャクも、雄だけの特徴として、翅に透明の紋が二つ入るが、この特徴も、私にとっては珍しいものに映った。

このウコンエダシャクの幼虫の食草は、クスノキ科のダンコウバイ、タブノキ、シロダモと書かれている方が多かったが、近隣にダンコウバイは生えていないと断言できるのではないだろうか?タブノキやシロダモに関しては、現時点でフィールドで正確に見分けられない自分が居るが、近所の里山にはクスノキ始め幾つかのクスノキ科の樹木は普通に生えてはいる。

シャンハイオエダシャク? 成虫

最近、近隣で、この蛾の死体を見かけて、写真に撮っていた。

シャクガっぽい気はするが……

大きさは、開張で3センチ弱ぐらいだったと思う。所々、翅が欠損しているが、写真から読み取れる情報を統合してみた時、シャンハイオエダシャクという種が近い気がした。

シャンハイオエダシャクの幼虫の食草は、所謂、ヤナギの仲間であるが、この蛾の死体を見つけた場所のすぐ側には、しっかりした地下水脈に繋がる水の枯れない小さな池がある。池のほとりには、自然のヤナギが生えている。

ヤマトエダシャク 成虫

昨晩、我家の外灯下に来ていたシャクガの仲間である。

大きさは、開張で35ミリぐらいだった。一見した雰囲気とサイズからエダシャク亜科に属する蛾の気がしたので、エダシャク亜科の蛾を当たると、このヤマトエダシャクが辛うじて視界に入って来た。

但し、ツマキエダシャクという同じような箇所に薄い部分が出来る同サイズの蛾も居て、数年前の私なら安直にツマキエダシャクと同定していた可能性も無きにしも非ずかも知れない。

しかし、上の写真の蛾の前翅の端がカギ状になっているのと、後翅の後端中央(よく蛾の世界では、この場所が尖っている蛾にはツバメの形容が充てられる)が微妙に尖っている特徴は、ツマキエダシャクの個体変異の枠を出ていると確信出来るだけの経験値が、自分には備わったようである。

さて、このヤマトエダシャクの幼虫の食草は、ブナ科のシラカシやウラジロガシやクヌギ他と言った感じで、ブナ科の樹木なら結構行けるのではと推測する。