ナガヒョウタンゴミムシ Scarites terricola pacificus (Bates)2

数日前に、家からそう遠くない場所で見かけて、写真に撮っていた甲虫である。

大きさは、体長15ミリぐらいだった。

かなり暑い日だったが、畑の真ん中に隠れもせずに普通に居た。

このゴミムシを過去にも一回見つけたことがあるが、その時も、ナガヒョウタンゴミムシなのかホソヒョウタンゴミムシなのかで迷ったのを覚えているが、今回も同じである。その時の模様は、昨年、投降済みである。

中脚の脛節の先端の外向きの棘が一本の事から、また、胸背部後方の一つ目の角が尖り気味(その場所から刺し毛が一本生えているのが見えるところ)なのが、ナガヒョウタンゴミムシということで、上の写真の個体は、ナガヒョウタンゴミムシかなと考えている。他にも、ヒョウタンゴミムシの仲間は、砂浜海岸や河原とかにいる種も多いようだが、本種は、普通に畑や草地にもいる種というのも、種名にナガヒョウタンゴミムシを選んだ要因にある。

ホソヒョウタンゴミムシの方は、中脚の脛節の外向きの棘の隣に少し小さ目の棘がもう一個あるとの事で、また胸背部後方の前出の部分の尖りが、もうちょっと目立たないとのことである。正直、どちらも、素人の感覚では、主観でどうとでも取れる小さな差異の気がする。

きっと、今後、自分の目でホソヒョウタンゴミムシという種を目にしたとしたら、2種の差異をもうちょっと、しっかりと感覚(脳)に落とし込めるののではと期待している。

ナガヒョウタンゴミムシの生息分布は、本州以南……南西諸島までといった感じらしい。国外での生息分布は、ちょっと分からなかった。

追伸……写真で分かるように、頭部に皺が見て取れるが、これは、この個体だけの特徴ではなく、ヒョウタンゴミムシの幾つかの種の写真では、個体によっては、同じ特徴を見出せた。この皺って、何なんだろう?

セスジヒラタゴミムシ Agonum daimio (Bates, 1873).

最近、近隣で、この極小のゴミムシの写真を撮っていた。

小さいサイズと、動き回っていたせいでと、光量の少ない場所であったので、どうしてもピントを合わせられなかった。

大きさは、体長7ミリぐらいだった。小さいゴミムシだなというのが感想である。

種名に辿り着けるか自信がなかったが、セスジヒラタゴミムシという種なのではと考える。

国内での分布は、北海道から南西諸島まで。海外での分布は、ちょっと分からなかった。

ネット上には、あまり情報の出回っていないゴミムシだと感じた。

トウキョウヒメハンミョウ Cicindela kaleea yedoensis. (Kano, 1933) 2

最近、ちょっとハンミョウに愛着を感じていて、フィールドで出会ってみたい昆虫の一つなのだが、昨晩、我家の庭にも、ハンミョウの一種が生息して、生活を構築しているのを知ることになった。灯台下暗しである。

ハエが飛んだり止まったりしているのかと、一瞬思ったのだが、直ぐにハエじゃなくってハンミョウだと分かった。

ハンミョウの類は、過去の経験で動きの速さから写真を撮るのが難しいのは知っていた。根気よく、シャッターチャンスを待ちながら、ハンミョウの動線を追って撮った一枚を以下に。

大きさは、ちょうど体長1センチないぐらいである。ハンミョウの仲間としては、小柄で、眼が飛び出しているのが特徴と認識した。

調べてみたところ、トウキョウヒメハンミョウという種だと確認した。そして、同時に、昨年(7月19日)に我家の外灯下に来た個体を、既に投稿済みの種と知った。

しかし、今回の写真の方が、アップで、より特徴を捉えた写真が撮れたと思うので、再投稿した次第である。

前回の投稿で、本種が昭和初期ぐらいに中国方面から日本にやってきた外来種であることは学んでいた。ゆえに、東京近辺と北九州市の辺りに拡がっている種である事は知っている。

では、今回は、学名で検索することにより、本種が国外の何処に生息している種なのかを調べてみようと思った。

しかし、予想に反して、殆ど海外の本種の情報が出てこない。そもそも、海外の人達は、ハンミョウに興味がないのか?そんな事はない。ハンミョウが世界中にいる事は知った。

とにかく、このトウキョウヒメハンミョウが、何処から来たのかは突き止めたいものである。そして、我家の敷地内に生息するようになった経緯や歴史も知りたいものである。いつ頃、どうやって来たんだろうか?