ウスチャジョウカイ? Lycocerus insulsus insulsus (Harold,1878)

最近、我家の外灯下で見かけるようになったジョウカイボンの一種である。

大きさは、体長12ミリぐらい。

ウスチャジョウカイと同定したいのだが、なんか怪しい予感がする。

もう一枚、別の角度からの写真を。

うーん。

ウスチャジョウカイとは断定出来ないが、一応、ウスチャジョウカイの生息分布を以下に書いておく。

国内は、本州の東日本地域。フォッサマグナの中央地溝帯を境にしていると言われている。ここから考えると、この地溝帯に海水が入る2000万年前には、ウスチャジョウカイは生息していてその後、特徴の変異が固定されたとと考えたいが、真のところは、分からない。

ただ、一つ言えるのは、昆虫の歴史の古さである。

カラカネハナカミキリ Gaurotes (Paragaurotes) doris doris (Bates, 1884)

先週末に、家族が山登りにお友達と行くというので、私は、一行を登山口で下ろし、下山口で拾うという完全な運転手の役を買って出た。

買って出た理由の一つは、登山口も下山口も標高は1000メートルぐらいあり、待ってる間の5時間(結局は7時間)は、自由に自然観察やイワナ釣りが楽しめるからである。登山一行もスタート地点に戻ってこないコースが取れる事を喜んでくれる。お互いの利害が一致した。

想像以上に豊かな生態系であったが、先ずはこんなのもいた。

体長10ミリぐらいだったと思う。

この日、同じ場所で、数種のジョウカイボンに出会い、またジョウカイボンかと思いそうになった時、いやいや、今度は、カミキリではないかと気付いた次第である。

種名は、カラカネハナカミキリ。

産卵は、各種枯れ木に行われ、成虫は、色々な花に集まるようである。

低地から山地まで生息しているカミキリとの事だが、ネット上の色々な方の紹介を眺める限り、山地での遭遇が多いような気もした。自分の中では山地=気温が低いと捉える事が多いが、このカミキリが冷涼な気温帯を好んでいる証拠になるか分からないが、GBIFのオープンデータでは、ほぼ日本国内に生息が限定されているのが分かるのと、関東以北東北に目撃報告が集中しているのである。ゆえに、低地から山地までのフレーズは、正確には寒冷地域の低地から……それ以外の地域は、冷涼な山地に棲息しているといった表現の方が、正確なような気がしている。

そして、北海道東部にも、生息報告が見て取れるが、この千島列島の一部含むこのエリアのカラカネハナカミキリは、別の亜種として捉えられているようでもある。