マルクビケマダラカミキリ?
Hesperophanes (Trichoferus) campestris (FALDERMANN)

昨晩、我家の外灯下に来ていたカミキリムシの一つである。

大きさは、体長20ミリぐらいだったであろうか。

写真の画素が落とされ、分かりにくくなってしまっているが、このカミキリの特徴は、全体を通しての黒い色と、全身に生えている微毛であろうか。

種名は、マルクビケマダラカミキリだと思う。こう断定して来ると、俄然、胸背部も丸くて、本種の特徴を捉えているように見えて来てしまう。

さて、このマルクビケマダラカミキリは、乾燥した材とかの中でも、幼虫が生息できる、むしろそうした材を好むのか、木工製品とかから成虫が現れたりすることがあるカミキリとの事である。

生息分布の方は、国内は、本州以南……九州まで。海外の生息分布は、北米、そしてヨーロッパ中央から東部にかけて生息しているが、これらの地域は、このカミキリを、木材や木工製品の輸入から持ち込まれた侵入生物として捉えているようである。こうなると、本来の生息域は、日本を始めとした極東アジアなのであろうか?

アトジロサビカミキリPterolophia (Pterolophia) zonata (BATES 1873)

こないだの日曜日に自宅庭の樹木を剪定した時に見かけたカミキリムシである。

確実に付いていた木は、クルミであった。

大きさは、体長10ミリぐらい。

サイズ感が実感出来る写真を以下に。

さて、このアトジロサビカミキリの生息分布の方は、国内は、北海道から九州の屋久島辺りまで。海外の生息分布は、調べてみたが、どうも認識されていない種のような気がした。

チャイロホソヒラタカミキリ Phymatodes (Phymatodes) testaceus (Linnaeus, 1758) 2nd

昨晩、我家の外灯下に来ていたカミキリムシの一つである。

大きさは、体長で8ミリぐらいだったと思う。

種名は、チャイロホソヒラタカミキリだと思う。

2年前の7月にも投稿しているが、その時の写真に写る個体とは、少し雰囲気が違う気がする。ただ、あながち間違いとも言えない可能性も視野に、過去の投稿の個体の写真を再度、精査してみようと思う。上の写真の個体が、ノーマルタイプなら、ブラックタイプや明褐色タイプも存在するようである。

ブナ科の落葉樹に集まるとのことである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州まで。海外の生息分布は、学名の登録年が古いことから、なんとなくパターンが読めたが、動物地理学的な旧北区にはヨーロッパ全土と極東の日本近辺に生息しているパターンである。そして新北区である北米大陸にも、東海岸を中心に生息しているのが分かった。