カッコウメダカカミキリStenhomalus (Stenhomalus) cleroides Bates,1873

昨晩、我家の外灯下に来ていたカミキリムシの一つである。

大きさは、体長8ミリぐらいだった。

特徴的な複眼と、細い首を見た時に、一眼で初めて見るカミキリと感じたが、調べたところ、実際に、カッコウメダカカミキリという初めて見るカミキリであった。

アケビやフジの枯れ蔓やクヌギやコナラの枯れ枝に産卵をするカミキリとの事である。確かに、近隣の自然下には、それらは多い。

このカッコウメダカカミキリの生息分布は、国内は、北海道から種子島辺りまで生息しているようである。海外の生息分布は、ちょっと調べたぐらいでは、分からなかった。

クワカミキリ Apriona japonica (Thomson 1878)

ちょっと日にちが経ってしまったが、本年8月1日に写真に撮っていたカミキリが未投稿の種であることに気が付いた。

ミヤマカミキリにしてはサイズが小さいのは一目瞭然で、ウスバカミキリにしても少しサイズが小さいはずなのだが、おそらくウスバカミキリと思い、スルーしてしまったんだと考える。

ただ、偶然にもクワカミキリという種も、ミヤマカミキリやウスバカミキリのような雰囲気の色合いをしている事を知り、急遽、少し前に写真には一応撮っていたカミキリは、クワカミキリだったんじゃないかと思い写真を見返したところ、クワカミキリの特徴と言える白黒交互のパターンの触角や上翅上部や胸背部の黒い粒々の存在等、前出のミヤマカミキリやウスバカミキリにはない特徴を持っていることを確認した。

下の写真の個体は、クワカミキリである。

大きさは、正直、正確には思い出せないんだが、35-40ミリの間だったと思う。

幼虫も成虫も主にクワやイチジクをホストとするカミキリである。もちろん、それ以外の広葉樹にも付くらしい。ただ、巷に沢山生えているクワの木やイチジクで見かけるのは、もっぱらキボシカミキリであり、このクワカミキリに出会えた事はない。

このクワカミキリの生息分布は、本州以南……九州近海まで。海外の方は、学名にJaponicaと付くぐらいだろうからか、確認出来なかった。

カタシロゴマフカミキリ Mesosa (Perimesosa) hirsuta hirsuta (Hayashi,1965)

最近、近隣で見かけ写真に撮っていたカミキリの一種である。

大きさは、体長15ミリぐらいだった。

この手のカミキリで近隣でよく出くわすのは、ナガゴマフカミキリだが、ナガゴマフカミキリよりはずんぐりとしていて、上翅の紋様も違うように見えるし、なんと言っても、上の写真のカミキリには、毛が生えているのが目立つ。

こうして、しっかりと調べてみたところ、カタシロゴマフカミキリという種と判明。

各種紅葉樹やマツの枯木に集まるカミキリのようである。

生息分布の方は、国内は、北海道から九州近海まで。最近、対馬亜種は、同一種とみなされたようである。

海外の生息分布の方は、ちょっと厳密には分からなかったが、この手のカミキリが属するゴマフカミキリ族は、ヨーロッパから極東アジアまでのユーラシア大陸といったちょっと雑に言い換えると動物地理学的な旧北区には繁栄しているカミキリの仲間のようではある。