ウデワユミアシサシガメ Polytoxus armillatus (Ishikawa, 1998)

先ほど、我家の外灯下に来ていたサシガメの一種である。

大きさは、体長8ミリぐらい。

一目見て、初めて見るサシガメだと分かり、心の中で小躍りしながら写真に撮った。

調べてみたところ、ウデワユミアシサシガメという種と判明。

確かに、各脚の腿節の脛節側に黒い輪っかが見て取れるのと、上の写真が分かりやすいが、前脚の脛節が弓のように湾曲している。この辺が、種名の由来なのは明白である。

習性としては、湿地のイネ科やカヤツリグサ科の植物の根際にいて、ヨコバイ類を捕食しているとの紹介を読んだ。確かに、本日は、大小各種ヨコバイの仲間が、我家の外灯下には結構訪れている。何かが増えれば、それを捕食する生物が現れる。これこそ、ありのままの生態系なのだが、そんな生態系を自分勝手に壊しまくるのが、人間である。

学名の登録年が、1988年と新しい事からも、そんなにネット上に情報が出回っていないサシガメを見つけることが出来たのが、素直に嬉しい。

国内での生息分布は未知だが、本州には北から南まで分布しているようである。都道府県が独自に定めるレッドデータでは、島根県と神奈川県が調査中(情報不足)として、注視しているとのことである。海外の生息分布は、まだ未知なる部分が多いが、韓国には生息している模様。

ハリマナガウンカ Stenocranus harimensis (Matsumura, 1935)

一昨日の晩に我家の外灯下に来ていたウンカの仲間である。

最近は、こうしたカメムシ(半翅)目頸吻亜目の小昆虫を見ても、ウンカの仲間だとか、ヨコバイの仲間だとか、グンバイの仲間だとか、直ぐに分かるようになって来ている自分がいる。

大きさは、全長5ミリちょっとのウンカのようである。(正直、自分の記憶を元には思い出せなかった。)

種名は、ハリマナガウンカ。

水辺のイネ科やカヤツリグサ科の植物を吸汁するようである。

生息分布は、国内は、北海道から九州近海まで。海外の生息分布は、日本以外は、ちょっと分からなかった。

ちなみに、福岡県は、このウンカを、都道府県が独自に定めるレッドデータで、準絶滅危惧種に指定している。

テングスケバ Dictyophara patruelis (Stål, 1859)

数日前に、近隣で見かけていたテングスケバの仲間である。というか、正真正銘のテングスケバである。

大きさは、翅端までの全長で、12ミリぐらい。

所謂、イネ科の植物を吸汁するということで、稲の害虫の一つとして扱われている昆虫である。

ちなみに、生息分布の方は、本州以南……九州まで。海外は、韓国にもいるようである。

ところで、このテングスケバの投稿をするに当たって、過去の自分の投稿を確認していたところ、つい最近、投稿済みであることを知った。そして、ここからが、重要なのだが、その時の投稿の写真と、今回の個体の写真を見てピンと来てしまった。同一種に見えないと……。

どこが違うかというと、上の写真の個体の方が鼻先が長く、複眼も小さい。もちろん、翅の色も少し違う。

そして、そちらは別種の可能性を視野に調べたところ、少しレア種のミツハシテングスケバと分かった次第である。

似たような種を何種も見つけ始めると、過去の種の同定の間違いに気がつく事が時々ある。今回が、それである。