サビヒョウタンナガカメムシ? (Dallas、1852)

一昨日の晩に我家の外灯下に来ていた小さなカメムシ類である。

大きさは、体長5ミリぐらいだったと思う。

ちょっと写真が不鮮明だが、私は、上の写真のカメムシはサビヒョウタンナガカメムシだと思う。

決め手は、上翅の会合部に対にある白い小点だと思うが、同じヒョウタンナガカメムシ科で、ここに小点がある種は、ヨツボシヒョウタンナガカメムシコバネヒョウタンナガカメムシがいるが、それらの2種はもっと細身である。他に同地点に対の小点がある種に、イチゴチビナガカメムシもいるが、こちらは似たような横幅だが、サイズが若干小さいのと、鼻先が上の写真の個体ほど尖っていない気がする。

さて、このサビヒョウタンナガカメムシも、稲を吸汁して斑点米を作るイネの害虫として捉えられている。

国内の生息分布は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外は、韓国や中国やインドの一部……あとはハワイ諸島に、興味深いのは、アフリカ大陸の南部のジンバブエ共和国、ザンビア共和国、モザンビーク共和国辺りでも生息報告があることである。このアフリカへの拡がりは、アフリカ諸国の食料自給率のアップを目指して、アフリカの国々がお米の栽培に取り組み始めたことが関係しているような気もする。

ヨツボシカスミカメ Bertsa lankana (Kirby, 1891)

昨晩、我家の外灯下に来ていた小さなカメムシの仲間である。

大きさは、体長3ミリぐらいだったと思う。

この大きさと頭部の形から、カスミカメムシ科を当たってみると、直ぐにヨツボシカスミカメという種に行き着いた。

種名は、ヨツボシカスミカメ。

アカメガシワやヘクソカズラに集まるとのことである。どちらも、我家の敷地には生えて来る植物である。

このヨツボシカスミカメの生息分布は、国内は、本州以南……九州近海を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の方は、韓国や中国南東部、インドネシアのボルネオ島の北部から生息報告が上がっているようである。

ミツハシテングスケバ (テングスケバ改め)Tenguella mitsuhashii (Matsumura, 1910)

昨晩、少し離れた自治体まで、ウナギ釣りに出かけた際に、足元に置いたランタンに寄って来たウンカの仲間である。

一目で初めて見る奴だと分かったので、慎重に写真に撮った。

大きさは、翅端までの全長で12-14ミリぐらいだった。結構大きい。

種名は、ミツハシテングスケバ。

元々は、テングスケバとして投稿してしまっていたが、数日後に写真に撮ったテングスケバと明らかに違うところが散見すると気が付き、調べ直して、ミツハシテングスケバという種を見つけ出した感じである。

このミツハシテングスケバの習性として、ネット上では、休耕田のミゾソバが生えるような日陰にいるとの紹介が多かった。確かに、タデ科のミゾソバという植物は、1日の日照時間のうち、三分の一ぐらいが半日陰になるような場所には生えている。

ただ、今回ウナギ釣りをした場所は、まさに広大な田んぼの中の小川といった場所で、日陰は、水門とかポンプ小屋とか限られた人工物の周りにあるかないかといったような開けた暑い場所である。今のところ、ミゾソバも見た記憶はない。

今のところ、釣りをしながら、タデ科の植物は視界に入って来ていない。そう考えると、このミツハシテングスケバも食べているのは、イネ科植物なのかなと思いたい。

ここで、話は変わるが、このミツハシテングスケバは、結構レア種かも知れなくて、元々、生息確認がそれほど上がっていない種の可能性がある。一応、千葉県以西の太平洋岸と九州の一部地域には、過去の生息データがあるようである。そして、過去には、もうちょっといたのに、近年は減ったなと調査結果を出しているのが、福岡県と和歌山県で、両県とも準絶滅危惧種の指定をしている。

ちなみに、海外の生息分布は、分からなかった。