ヨツモンコヒメヨコバイ (ヨツモンヒメヨコバイ) Empoascanara limbata (Matsumura、1910)

一昨日、我家の外灯下に来ていたヨコバイの一種である。

大きさは、翅端までの全長で25ミリぐらいしかなかったと思う。

種名は調べたところ、ヨツモンヒメヨコバイだと思う。ヨコバイの仲間でも最小の部類に入るヨコバイとの事だが、確かに小さいとは感じていた。

イネ科やマメ科の植物を吸汁するようである。

生息分布は、国内は北海道から九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外の生息分布は、簡単には辿り着けなかった。

ヒメトビウンカ? 雌 Laodelphax striatellus (Fallén, 1826)

昨晩、我家の外灯下に来ていたウンカの一種である。昨晩だけ来たというわけではなく、ここのところいつも来ているんだろうが、たまたま昨晩写真に撮っただけに過ぎないと捉えてもらいたい。

大きさは、翅端までの全長で、3.5ミリぐらいだったと思う。

そして、「この虫何だろう?」となった時に、ウンカの一種であることを学んだ。

種名はと言うと、ヒメトビウンカじゃないかと思うのと、上の写真の個体は、雌なのではと思いたい。

そもそも、どうもイネの害虫という観点から、この手のウンカで要マークされているのは、ヒメトビウンカとトビイロウンカとセジロウンカの3種らしいが、セジロウンカというのは雌雄共に、胸背部の真ん中が明白に白いようである。トビイロウンカというのは、ヒメトビウンカと近いが、大きさが若干大きいようである。

これから考えると、上の写真の個体をヒメトビウンカなのかなとの思いたい。では、雌は、どうやって導き出したかと言うと、3種とも雌雄で各所に色合い的違いが現れる特徴はあるようであるが、一般的に雌の方が翅が透明に近かったり、薄い色合いの雰囲気になる気がして、上の写真の個体は、翅の透明感とかを感じて、全体的に薄い色合いだなと感じたからである。

ここで、少し脱線するが、少し前に、この手のウンカの顔つき(目つき)で、翅がずっと短くて、逆に横に少し広い昆虫の写真を撮っており、迷宮入りしそうだったが、これが、このヒメトビウンカの短翅型の可能性が出てきた。というのも、偶然だが、初めてこの手のウンカの事を学ぶ中で、長翅型と短翅型が存在する事を知れたのである。

ところで、この手のウンカは、単なる小さな昆虫というだけでなく、我が国の大切な主要穀物である稲の重要な害虫であるという事である。ただ、近隣の水田周りを歩いて感じるのは、田んぼ周りの畦の雑草群や、年々増える耕作放棄される田んぼの跡地を凝視すれば、所謂、稲を吸汁する昆虫達のオンパレードだが、農家が、これらの事実を重視しているようには見えない。要は、どの種も大発生しなければ、それほどめくじらを立てる被害にはなっていないのかなと思いたくなる。

もちろん、水田内の稲の害虫を殺すために農薬が散布されているはずだが、これがエゲツな過ぎれば、生態系上イネの害虫の上に立つ各種生物達も減っていくことになる。これが、どういうところに結びついてゆくのか、私にはまだ、しっかりとした根拠を基に整理し切れていないが、水田周りにいるトンボ達や水田上を飛び回るツバメ達が人類より長い年月をかけて、地球上で作り上げてきたバランスを、しっかりと計算出来る頭脳を培う前に、人類が地球上で我が物顔で生活している事は、ちょっと愚かに恥ずかしく思う。

さて、このヒメトビウンカの生息分布は、国内は、稲が栽培されているところには居るんだと思う。海外の方は、ヨーロッパにいたり、興味深いのは、パキスタンからキルギスやタジキスタンといった南北の広大なラインから生息報告が上がっている事である。また、イネ等作ってなさそうな北欧とかでは、何に寄主しているのか知りたいところである。

イチゴチビナガカメムシ Stigmatonotum geniculatum (Motschulsky, 1863)

一昨日の晩に、我家の外灯下に来ていたとても小さなカメムシである。

大きさは、体長4ミリ弱ぐらいであったと思う。

頭部から肩部にかけての雰囲気がナガカメムシ科のカメムシの気がしたので、ナガカメムシ科(実際は、ヒョウタンナガカメムシ科)を当たると、イチゴチビナガカメムシという該当種を見つけた。

ところで、種名にイチゴと付くが、植物のイチゴとの関係を言い当てているサイトには出くわさなかった気がする。

最後に、生息分布の方は、国内は、本州以南……九州を経て、沖縄本島含む南西諸島まで。海外は、 GBIFのオープンマップを眺めたところ、韓国、バングラデシュ、インド南部辺りからの生息報告を確認した。