ヤマトゴキブリ 雌

昨日、久しぶりに近所の雑木林に樹液に集まる虫を見に出かけた。

子供の習い事の迎えに行くまでの束の間の時間だったので、観察時間は10分ぐらい。時間帯は、夜9時ごろ。

毎度の事だが、ゴキブリが居たので、一応写真に撮ってみた。しかし、何か変であることに気がついた。

翅が短いのである。そして、翅が短いゴキブリを調べたところ、ヤマトゴキブリという種のメスの翅が短いという事が分かった。他にも、オオゴキブリも翅が短くなる事が起きるらしいが、上の写真はオオゴキブリでは無さそうである。

さて、ヤマトゴキブリという種名を初めて耳にしたが、結構昔から日本にいるゴキブリらしく、同じ種が韓国や中国北部にも生息しているらしい。ゴキブリの中では寒さに強い種であり、北は青森県から、西は本州の山口県辺りまでは、普通に見られるようである。

今回見つけた場所も、雑木林の樹液の出た木の樹液脇といったぐらいなので、屋外の寒さでも生息出来る種となる。ただ、昔みたいな気密性の無い隙間だらけの日本家屋では、少しでも暖かいところをと屋内に住み着くケースがよく起こっていたものと考えられる。こういった習性からも、半屋内性のゴキブリと言えるのではないだろうか。

ところで、私は現時点で区別が付かないが、所謂、皆の嫌われ者の超一般種のクロゴキブリと、このヤマトゴキブリを勘違いして認識して来ていないかと考えるようになった。

正直なところ、我家の外壁とかに、極たまに、この手のゴキブリが居るのを目撃するのだが、そして、今までは、一般的なクロゴキブリだと思っていたが、このヤマトゴキブリの雄の可能性があるなと思い始めた。

今度、過去の写真を確認してみようと思う。

モリチャバネゴキブリ 成虫

このゴキブリは、たまに庭で見かける。幼虫は、うざる程見るが、成虫は、それほど見かけない。

体長で13ミリぐらいだったと思う。名前は、モリチャバネゴキブリ。

似た種に、外来種で衛生害虫に捉えられているチャバネゴキブリが居るが、こちらは、外見上、胸部背面の縦縞がもっと真っ直ぐらしい。

それと、マイナス1℃以下になると、1日で死滅してしまうとの事で、そんなの冬場の日常茶飯事の茨城では、チャバネゴキブリが屋外で繁殖は出来ないと考える。

よって、上の写真の個体も限りなくモリチャバネゴキブリだと思う。

さて、このモリチャバネゴキブリは、最近、逃げる時に飛翔した現場を目撃した。一方、チャバネゴキブリは、飛べないようである。